ボルダリングの楽しみ方を知ろう|初心者でもコツをつかめば上達する

ボルダリングの楽しみ方を知ろう|初心者でもコツをつかめば上達する

CLIMBING 2018.11.14

Share :

オリンピック新種目ボルダリングの楽しみ方

今人気が上昇しているスポーツがボルダリングです。人気の理由は、2020年の東京オリンピックの正式種目になったことが大きく影響しています。ちなみに、オリンピックの正式種目に採用されたのは「ボルダリング」ではなく「スポーツクライミング」という種目です。スポーツクライミングの中にボルダリングが含まれています。

ボルダリングは経験がなくても始めやすいスポーツです。子どもから大人まで、男女問わずボルダリングを始める方が増えています。しかし、初めてボルダリングをするなら、事前準備はしっかりしておいたほうがよいです。楽しみ方や準備するものなど、ボルダリングの知識を深めてから始めましょう。

ボルダリングとはなにか

まずはボルダリングとはなにか、基礎知識を知ることから始めましょう。

人材紹介・転職なら「マイナビエージェント」転職・求職者募集プログラム

ボルダリングの語源は大きな岩

ボルダリングという言葉は、「大きな岩」という意味を持つ「Bouder」が語源になっています。ロープなどを使わず、自分の身体のみで岩を登るスポーツです。自然の岩だけでなく、色とりどりのホールドを埋め込んだ人工壁を登るボルタリングも一般的。ホールドとは、手や足をかける突起のことです。

自分の身体だけで目標のポイントまで登りきる達成感が、ボルダリングの魅力。スタートからゴールまでの手順を考え、それに合わせて手や足を置いていく流れが、まるでゲームのような感覚です。経験がなくても、筋力に自信がなくても、性別も年齢も関係なく、自分に合うレベルで楽しめます。

ボルダリングはクライミングの一種

クライミングを直訳すると「登ること」となります。岩を登る「ロッククライミング」や氷を登る「アイスクライミング」、木を登る「ツリークライミング」などを広い意味で指す言葉が「クライミング」です。

また、道具を使用せずに手と足のみで登る「フリークライミング」と道具を使用して登る「エイドクライミング」の種類にも分かれます。このようにさまざまな種類がある中の1種が「ボルダリング」です。具体的には、「フリークライミング」の中に分類され、ロープによって安全を確保して登るスタイルが「ルートクライミング」、ロープを付けずに登るスタイルが「ボルダリング」のように分けられています。

東京オリンピックでは「スポーツクライミング」という競技名で採用されていますが、こちらは最近作られた言葉です。スポーツクライミングは、「ボルダリング」「リードクライミング」「スピードクライミング」の3種目を指します。「リードクライミング」はルートクライミングの一種で、高さを競うものです。「スピードクライミング」はルートクライミングの一種であるトップロープクライミングという競技で、スピードを競う種目です。

ボルダリングの楽しみ方と魅力

楽しみ方や魅力を知ると、きっと今すぐにでもボルダリングを始めたくなります。

体力や筋力に自信のない初心者でも気軽にできる

壁を登っていく動きを見ていると、筋力がないとできないと思い、始めることを躊躇してしまう方もいます。しかし、ボルダリングは全身運動でバランス能力が大切。筋力がない女性や子どもでもできるくらいなので、男性であれば特に、体力や筋力に自信がない方でも取り組みやすいです。ちなみに、手足の長さも関係ありません。

レベルに合わせて登る壁を選べるので、筋肉に負荷をかけにくい傾斜の壁から挑戦すれば、初めての挑戦でもゴールすることが可能です。慣れてきたら、徐々に難易度の高い壁に挑戦していくとよいでしょう。

一人でも友達と一緒でも楽しめる

友達と応援したり競い合ったりし、賑やかに声を掛け合って楽しみたい方、一人で静かに黙々と登りたい方、どちらも可能です。
ボルダリングは、登っている人と見ている人の距離が近いことが特徴。そのため、友達が見ている前でゴールし、達成感を共有できることも魅力です。応援して声を掛け合うことで、一体感を味わえます。友達と競い合うのも、盛り上がるので楽しいです。

逆に、一人で登ることを楽しむのもおすすめ。自分のペースで全身運動ができるので、ストレス発散やリフレッシュがしやすいです。一人で登っている者同士、ジムで仲間ができることもあります。

ボルダリングで期待できる効果

ボルダリングをすることで、さまざまな効果が期待できます。

有酸素運動で筋トレ効果

1時間ボルダリングをすると、ジョギングの1.4倍の有酸素運動の効果があるともいわれていますが、他にも筋トレ効果、体幹が鍛えられる効果、心肺機能の強化など、さまざまな効果が期待できます。心肺機能が強化されるため、スタミナアップにも効果的です。

また、筋トレの要素もあるため、ダイエットにも効果的だといわれています。体重を落とすだけのダイエットではありません。筋肉をつけて基礎代謝をあげ、痩せやすく太りにくいという体質を目指せます。体づくりや体質改善を目指す方にも、ボルダリングはおすすめです。

脳力トレーニングにもなる

自分が進むルート、足をかける位置など考えることで、脳トレにもつながります。適切な判断を求められるため、問題解決能力が高められるのです。
例えば、自分の腕や足が届く距離を考えるだけでなく、達成するのに必要な体力も考えながら、最適なルートを判断します。次はどのホールドを握って体を移動したらよいかなど、新しい情報が脳に届き、その都度脳は俊敏に判断をしなければいけません。その繰り返しで判断能力を向上させることが、能力トレーニングになります。

体と頭を同時に動かす事でストレス発散

ボルダリングは落ちないようにすることと、次にホールドをつかむことに集中します。体のバランスを取って足や腕を動かしつつ、どのルートで進むかを考えて次につかむホールドを見極めることの繰り返しです。この動作を集中して行う必要があり、悩みを考える暇もありません。

ずっと集中して体と頭を動かし続けているので、悩み事や日頃のストレスを考えている余裕はなく、頭のリフレッシュになります。そして結果として、ストレス発散にもつながるのです。

ボルダリングの持ち物と服装

初めてボルダリングをする方は、持ち物と適した服装を確認しておきましょう。

ボルダリングに必要な道具は特にない

ボルダリングを始めるにあたり、用意する道具は特にありません。シューズやチョークはレンタルができるので、初心者が用意するべきものは動きやすい洋服のみです。

レンタルシューズを履くときには、靴下の着用が必須。厚手の靴下はごわついていて、足裏に伝わる感覚が鈍くなることがあるので、薄手のくるぶし丈の靴下が適しています。レンタル料の目安は、シューズが200円〜400円、チョークが100円〜200円です。
ボルダリングシューズは、一般的なスニーカーとは違います。つま先が細く、ソールの溝がないもので、特徴的な形です。チョークは、手の汗や湿気を抑えるために使用します。液体、粉末、個体など、種類はさまざまです。

ボルダリングに適した服装

初心者が唯一用意するのは、ボルダリングに適した服装。専用の服があるわけではなく、動きやすい服装であれば基本的には自由です。ただ、初心者の方は壁やホールドと接触して擦り傷ができることがあります。擦り傷防止のために、皮膚が隠れる格好が好ましいです。
腕を広げたり開脚をしたりする全身運動になるので、軽くて伸縮性のある素材が適しています。また、指輪などのアクセサリーをつけていると怪我をする危険性があるので、登るときには必ず外しましょう。

慣れてきた頃に買いたいシューズの特徴

初心者はレンタルシューズでもよいのですが、慣れてきたら自分に合うボルダリングシューズを購入するとよいでしょう。ボルダリングシューズにはさまざまな種類があります。

着脱方法

  • マジックテープで着脱するベルクロタイプ
  • 履き口がゴムになっているスリッパタイプ
  • 紐で着脱するシューレースタイプ

履き心地や履きやすさに差が出ます。

ソールの形

  • ソールが平らなフラットタイプ
  • つま先が下向きに反ったダウントゥタイプ
  • つま先が少し上に反っている船底型

壁の種類により向き不向きがあります。

つま先の形

  • かかとからつま先までまっすぐなストレートタイプ
  • つま先が親指側にカーブしているターンインタイプ

登りやすさに差が出ます。
はじめは、ベロクロタイプで着脱できるフラットソールのシューズを選ぶ方が多いです。しかし、レンタルでどのシューズが合うかをしばらくの間試してから、自分に合うボルダリングシューズを購入するとよいでしょう。

サイズ感は、普段履くサイズより小さめで、少しキツイくらいのものがおすすめです。あくまでも、ボルダリングシューズは普通のスニーカーとは違うので注意しましょう。

滑り止めとしてチョークをつかう

チョークは、炭酸マグネシウムをアルコールに溶かしたものがほとんどで、クライミングのときに手につけて滑り止めとして使用します。液体タイプや粉末タイプなど種類があるので、こだわりがある人は自分好みのチョークを用意しましょう。

 

  • 液体タイプ:液状なので、手のしわの奥までなじみます。手の脂を取り、フリクション性能が長時間保つことも特徴。粉末タイプのように粉の飛散がないので、屋内のクライミングジムでは液体タイプを使用することが多いです。
  • 粉末タイプ:チョークバッグに入れ、クライミング中でも手につけることができます。屋外では一般的に使用されていますが、粉が飛散するので、屋内のクライミングジムでは使用禁止です。
  • 固形タイプ:自分でつぶして粉末にして使用するタイプです。ブロック状になっていて、携帯性に優れています。
  • ボールタイプ:粉末タイプのチョークをボール状の袋に入れたものです。粉が飛散する量が少ないので、屋内のクライミングジムでも使用できます。

ボルダリングが上達する4つコツ

ボルダリングが上達すると難易度を上げることができ、より楽しむことができます。そのためには、上達する4つのコツを抑えることがポイントです。

ボルダリングの基本姿勢を覚える

ボルダリングの基本姿勢は、「腕は伸ばして足は曲げる」ことです。この基本姿勢をマスターすれば、長時間楽に壁に張りついていることができ、早く上達します。

腕力や握力は使わず、脱力の姿勢が基本姿勢です。腕を伸ばすことで、腕力や握力の消耗が最低限になり、足を曲げることで、体の重心が壁に近づきます。体重のほとんどが足にかかっているため、握力は必要なく、ただ壁から体が離れないようにするためにホールドを掴んでいるだけでよいのです。

ホールドは指で握るよりも、ひっかけるイメージ。力を入れてホールドをつかんでしまうと体力を消耗します。ただひっかけるだけだと意識することで、力まなくなるので、無駄な体力消耗を防ぐことが可能です。

伸ばす手と同じ足をあげる

基本姿勢を覚えたら、次はスムーズな重心移動をマスターすることがポイント。スムーズに登るための技術をボルダリングでは「ムーブ」と言います。

このムーブをうまく行うコツは、基本姿勢をとりながら、伸ばす手と同じ足をあげて重心移動をし、壁を登ること。右手を伸ばすときには右足をあげて、左手を伸ばすときは左手をあげる動きが基本です。はしごを登るときを想像してもらうと分かりやすくなります。右側に次のホールドがあるなら、前もって右足をあげるなど、伸ばす手よりも先に同じ側の足をあげることもポイントです。

足元の動きに注意をはらう

初心者は、手元ばかりに意識がいってしまう傾向がありますが、ボルダリングでは足元の動きに注意をはらうことが重要です。足元をしっかりと見て、体重を乗せられる位置を探しましょう。また、足のつま先をホールドに置くことで安定感が出ます。
これができないと、手に力を入れて体を支えてしまい、疲れやすくなります。見た目にも不格好になりがちです。体重をしっかり乗せられるホールドを探して足を置き、しっかりと足に体重を乗せることで、楽にホールドを取りに行けます。

高い位置のホールドには足を上げる

手が届かない位置にホールドがある場合、足の位置をあげてみると届く可能性があります。足元をしっかり見ながら少し高い位置にホールドがないか探してみましょう。

足の位置を変えず、無理やりホールドを取りに行くと、墜落する可能性が高いです。足をあげられるホールドが見つかったら、足の先でしっかりと乗せ、ゆっくりとその足に体重を移動します。そして、そのまま体をゆっくり持ち上げると、体の位置が上にあがるので、取れなかったホールドにも手が届くようになるのです。

それでも届かないこともあります。その場合は、取りにいくホールド側の足をもう少し高くしてみましょう。足の先をしっかり乗せることができたら、ひざを曲げ、ホールドに乗り込んで体重を移動。

その動きをすることで、体が壁に近づき、より遠くのホールドを取れるようになります。ホールドに乗っていない足は、壁に沿わせておくと安定しやすいです。ゆっくり動いて体重移動することで、恐怖心も和らぎます。

コツをつかんでボルダリングを楽しもう

ボルダリングは考えながら行うスポーツです。どのルートで行くか、次はどのホールドを取りに行くか、どこに足を置くかなど、さまざまなことを集中して考えながら体を動かすので、リフレッシュになったりストレス発散になったりもします。

また、必要なのは腕力や握力ではないということも重要なポイント。「腕を伸ばして足を曲げる」という基本姿勢と重心を移動させる動きをマスターすることで、筋力や体力の消耗を最小限にすることができ、長時間のボルダリングも楽にできるようになります。コツをつかんでボルダリングを楽しみましょう。

category

記事カテゴリー