投資を始める前に押さえよう。株式投資に必須の配当利回り基礎知識

投資を始める前に押さえよう。株式投資に必須の配当利回り基礎知識

LIFE STYLE 2019.02.02

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配当利回りについて詳しく知りたい

株式投資を始めたい、また、株式投資を始めたばかりで知識が少ないという方は、まずは配当利回りについてしっかりと理解を深めましょう。配当利回りは株の購入金額に対して、どれほどの配当金を受け取るのかを知ることができる大切な指標であり、企業の業績を知る上でも重要となってきます。

株式投資を行う上で、この配当利回りの見極めや長期的な推移を正しく読むことが投資成功へ繋がります。配当利回りの基礎から、見極め方めで詳しく見ていきましょう。

 

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配当金と配当利回りについて解説

配当金と配当利回りは企業の価値を表す大事な指標です。投資を行う上で配当金と配当利回りの知識が必要となってきますので、しっかり理解しましょう。

配当金とは

配当金とは株の所有者に対して、企業が利益の一部を支払うものです。配当金の支払い回数は企業によって異なりますし、配当金の受け取り方法も多様な方式があります。

会社の利益の一部を株主へ支払うもの

配当金とは企業が会社の株を所有している株主に企業の利益の一部を支払うもので、配当金額は会社によって異なります。例えば、1株の配当金額が10円の株を500株所有しているとすると、支払われる配当金額は10×500で5000円となります。持ち株数が多ければ多いほど、配当金額も高くなります。

配当金の支払いは年2回行われるのが一般的となっていますが、支払い回数について特別な規定は設けられていないため、期末決算時の1回のみ行う企業や四半期決算ごとに年4回行う企業もあります。

配当金の受け取り方法は4種類

配当金の受け取りは主に以下の4種類の方法があります。

配当金領収証方式 配当金を発行会社から自宅に送付された配当領収書に必要事項を記入、捺印した状態で、銀行や郵便局に持っていくことで配当金を受け取ることができます。
個別銘柄指定方式 銘柄ごとに配当金の受け取り口座を指定することができ、指定した口座に配当金が振り込まれます。
株式数比例配分方式 各証券会社で保有している株数に応じて、配当金が各証券会社口座へ入金されます。
登録配当金受領口座方式 複数の証券会社で所有している株の配当金を、指定の口座でまとめて受け取ることができる方式です。


1.配当金領収証方式
配当金を発行会社から自宅に送付された配当領収書に必要事項を記入、捺印した状態で、銀行や郵便局に持っていくことで配当金を受け取ることができます。

2.個別銘柄指定方式
銘柄ごとに配当金の受け取り口座を指定することができ、指定した口座に配当金が振り込まれます。

3.株式数比例配分方式
各証券会社で保有している株数に応じて、配当金が各証券会社口座へ入金されます。例えばA銘柄の株を、B証券会社で5株、C証券会社で1株保有していおり、配当金が1,000円の場合は、B証券会社に1000×5=5000円、C証券会社に1000×1=1000円が入金されることになります。

また、上記の例のように複数の証券口座で株を所有しており、どこか1社で受け取り方法を株式数比例配分方式にすると他の証券口座で保有している株の受け取りにも株式数比例配分方式が適用されることとなります。つまり、B証券会社とC証券会社で口座をお持ちで、B証券会社で株式数比例配分方式を選択すると、C証券会社の受け取り方法も株式数比例配分方式が適用されるということです。

4.登録配当金受領口座方式
複数の証券会社で所有している株の配当金を、指定の口座でまとめて受け取ることができる方式です。例えばB証券会社でA銘柄を5株、C証券会社でA銘柄を1株所有しており、受け取り口座をDにしていると、B証券とC証券の合計株6株の配当金がD口座へまとめて支払われます。

登録配当金受領口座方式も株式数比例配分方式と同様に、1つの証券会社で登録配当金受領口座方式を選択すると、他の証券口座の株の受け取り方法にも登録配当金受領口座方式が適用されることになります。

配当利回りは企業の評価を表す指標の一つでもあり、株を購入する際にも重要となります。

1年間に受けられる配当金の割合

配当利回りとは購入株価に対して1年間で、どれだけの配当金を受けることができるかを示す数値を指し、企業を評価する指標のひとつでもあります。配当利回りが大きいほど、購入株価に対して受け取れる配当金が高くなります。

配当利回りの計算式

配当利回りは以下の計算式で求めることができます。
配当利回り(%)=1株当たりの年間配当金額÷1株購入価額×100

例えば、配当金額が30円で株価が1000円の場合、
30÷1000×100=3となり配当利回りは3%となります。

 

配当性向と配当利回りの違い

配当性向は配当利回り同様に企業の評価を表す指標の一つで、投資を行う際に重要になる数値です。具体的にどのような違いがあるのか詳しく見ていきましょう。

配当性向とは

配当性向とは企業の利益に対して、どれぐらいの配当金をは支払っているのかを表した数字です。企業の成長度合いによって、配当性向は大きく異なってきます。

利益をどれだけ株主に配当するかという割合

配当性向はその期の純利益(税引後利益)の中から株主に対して配当金をどのくらい支払っているかをパーセンテージで表したもので、平均では30%ほどの数字となっています。配当性向を知ることで、積極的に株主に利益を還元してくれる会社であるのかどうかを見極めることができます。

配当性向の計算式

配当性向は以下の計算式で計算することができます。

  • 配当性向(%)=配当金支払額÷当期利益(当期純利益)×10
  • 配当性向(%)=1株当たり配当額÷1株当たり当期純利益×100

成長企業の配当性向は低い

成長企業の配当性向は低い傾向にあります。その理由は、成長企業はさらなる成長を目指し多くの利益を投資に回すためです。反対に、成熟企業は投資の必要がないため、成長企業に比べて配当金に回すお金が豊富なため配当性向は高くなる傾向にあります。一般的な配当性向は20%〜30%となっています。

投資すべき株の見分け方

会社の成長度合いは株価に大きな影響をもたらすため、投資を行う際は売り上げが見込める会社や維持できる会社を選定することが大切になります。では、どのようにして会社を見極めれば良いのでしょうか。

将来性を見極めるポイント

会社の将来性を見極めるためには、会社が取り扱っている商品の需要や、会社の経営状態を総合的に判断していく必要があります。

売上拡大の伸びしろが大きい

会社の成長に、売り上げ拡大は欠かすことができません。将来的に売り上げ拡大が見込める会社を見極めることができれば、株を安値で先物買いすることができ将来高値で売却することができれば、多額の利益を得ることも望めます。

会社の伸びしろを見極めるためには、潜在的需要と将来的需要を考えていく必要があります。潜在的需要とは情報不足等なんらかの要因で現在は需要が顕在化していないが、企業の戦略次第で購買に結びつけることができるものを指します。

例えば、飲食事業を行なっている会社があり、現在の店舗数は100店舗ほどですが、扱っている商品が潜在需要があるものであり、経営ノウハウもしっかりと備わっている会社であるならば企業の努力次第で将来的に商品の需要が一気に高まり、店舗数拡大に結びつくことが期待できます。

一般的に全国展開の成功の目安は1000店舗とされているので、この数を基準に成長度を予測すると良いでしょう。反対に、現在はブームが起きており非常に高い需要がある商品でも、ブームが一過性のものであり将来需要が見込めなければ徐々に売り上げは下がり、店舗数も減少していき、企業の業績も悪化していくことが予測されます。

商品の潜在的需要と将来的需要をしっかりと見極め、売り上げ拡大余地を検討しましょう。

会社の強みを維持していける

会社の成長を維持していくためには価格競争に負けず、利益を生み出し続ける必要があります。今現在、需要の高い商品を販売している会社であっても、取扱商品や分野が他社でも模倣しやすいものであれば、将来的に他社でも同様の商品を売り出す可能性があり、競合が起きることが考えられます。

反対に、取り扱い商品がオリジナリティーが高いものであれば、他社が同様の商品を売り出すことが難しいため新規参入も困難となり、独占的にマーケットを拡大することができ安定して利益を生み出すことが可能となります。

今までの業績推移

取り扱っている商品の需要が見込めても、会社の経営状態が悪いと企業全体の成長は見込むことができないため会社の経営状態も必ず確認しましょう。会社の経営状態は業績推移から判断することができます。業績推移には売上高や営業利益、経常利益が細かく記されており、この数字を正しく読み取って行くことが重要となります。

売上高と利益が共に伸びていれば今後も安定して業績拡大を望むことができますし、反対に売上高、利益が共に下がっていれば業績が悪化していることがわかります。また、売上高は伸びていても比例して利益が伸びていない場合は、コストが高くなり上手く利益に繋げられていない可能性があることが考えられ、売上高が減少していても利益が伸びていれば、コストの削減等により経営の効率化を図り利益に繋げているいうことが考えられます。

業績推移を見る際は数字の上がり下がりを見るだけではなく、売上高と利益の数値を照らしわせて経営状況や今後の業績を予測する必要があります。

こまめにチェックが必要

商品の需要や会社の基盤をを基に会社の将来性を考えることは大切ですが、これはあくまで想定であり想定通りの経営が必ずしも行われるとは限りません。

数字をチェックし企業の業績を予測することも大切ですが、実際に自分の目で見て確かめた上で優良な会社と言えるのかを判断することも同様に大切です。実店舗に行くことができるなら、実際に店に足を運び集客状況やサービスを利用者目線で確認し、本当に将来性が見込めるのかを検討した上で株の購入や保有を決めるとよいでしょう。

初心者は少額投資で高配当株を狙ってみよう

株を始めるには多額の資金が必要と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、少額でも投資を始めることができますし、投資で儲けた利益を非課税で受け取ることができるサービスもあります。投資初心者の方はまずは少額投資で、高配当株を狙って見てはいかがでしょうか。

少額投資なら非課税で安心

2014年から開始された少額投資非課税制度(NISA)は年内の投資金額120万円の売買利益もしくは配当益に対して非課税になります。通常は、投資によって得た利益に対して20%の税金が課せられるので、NISAを利用すればとてもお得に投資を行うことができます。

例えば、500円で100株購入した株が1000円に値上がりした時点で売却すると、利益は売却額50万円から購入額5万円を差し引いた45万円となりますが、通常であれば20%の税金が課されるので10万円が税金となり、実際に受け取れる額は35万円となります。NISAに加入すると非課税となるため利益の45万円がそのまま受け取ることが可能となり、NISAへの加入の有無により利益の受取額がこれほど大きく変わってきます。

また、少額で始められる投資としてミニ株があります。通常株は購入単位が決められており、100株単位や1000株単位でしか購入するとができません。そのため、株の購入にはまとまった資金が必要となることが多いのですが、ミニ株は最低単元の1/10の単位で株を購入することが可能となるので少額の資金から株を始めることができます。

例えば株価300円で最低購入単元が100株である場合、通常では100株からしか購入することができず購入するには300×100で3万円が必要となります。この株をミニ株で購入すると、100株の1/10単位で購入することができるので、10株の購入から投資を始めることができ、購入金額は300×10となり3000円から投資を始めることができます。

高配当株を見極めるポイント

高配当株を見極めるためには利回りや株主優待特典に注目すると良いでしょう。

配当+株主優待利回りが4%以上

配当や株主優待利回りが高利回りだと定期的な売買を行わず、長期で株を持ち続けるだけで元がとりやすくなっています。また、株価が下落したとしても株の利回りが高いと新規の購入が入りやすいため。下支え効果も期待できて安心です。

株主優待には金券やカタログなど様々な物をもらうことができます。ちなみに、自社の割引券等の自社製品は低コストで用意することができるため多くの資金を配当金に回すことができるため、株主優待が自社製品の会社は優待利回りが高くなる傾向にあります。

株主優待と配当がしっかり出ている

株式投資の利益は株の購入額と売却額の差益によって生み出されます。そのため、株式投資で儲けるためには大きな値上がり益を狙って投資をして行くことが大切になってきます。

しかし、投資初心者の方の中にはまだ十分な知識がなく、値上がり益が見込みる株の見極めがわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。そのような初心者の方は、配当と株主優待の充実した株を購入してみると良いでしょう。配当と株主優待がしっかりとしていれば、保有しているだけでもコツコツと利益を積み上げていくことができます。

株式投資による利益の生み出し方には様々な方法があるので、自分に適した株の保有を検討していきましょう。

注目したい高配当株

企業によって利回りは異なり、株主優待も多様なものが用意されています。高配当が期待できる株には具体的にどのようなものがあるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

日本ギア工業

発電所や水道のバルブ関連のシステム・部品や自動車向けの歯車などを製造を行っている会社で、2018年に創立80周年を迎えた老舗企業です。積極的な海外展開等により財務は安定しているものの、原発関連事業での収益回復が課題として残っているため経営状態の見極めは必要ですが、株主優待は充実しており100株以上の保有で1000円分の「QUOカード」が年2回もらうことができます。

マルコ

女性の補整下着の販売を主力事業として行っている会社です。2016年7月に肉体改造ジムRIZAPグループ入りを果たしてから業績は好調を維持しています。会社の成長と共に株主への還元も強化しており、2017年3月に株主優待を導入、5月からは株主優待が年2回行われています。株主優待では「RIZAPグループ」の商品約4万円で2000円分をもらうことができ、配当+株主優待利回りは10%を超えています。

ネクスグループ

同社及び連結子会社3社から構成されており、開発型メーカーとして通信機器の開発、製造、販売、保守サービスを展開しています。子会社ではWEBを通じた旅行事業も行っており、幅広く事業展開を行なっています。株主優待は年2回行われ、100株以上の保有でグループ会社による旅行の割引サービスを受けることができ、国内旅行費用10万円以上で5,000円の割引、海外旅行費用10万円以上で1万円の割引を受けることができます。また、宿泊費用の割引も受けることができ、自社提携温泉の宿泊割引券2枚をもらうことができるのでお得に旅行を楽しむことができます。配当+株主優待利回りは23.53%となっています。

投資の指標となる配当利回りは長期的な視野で捉えよう

配当利回りは購入株価に対して1年間で、どれだけの配当金を受けることができるかを知ることができる大切な指標であり、利回りが高ければ高いほど多額の利益を得ることができます。

株を購入する際に高利回りの商品を狙うのは当然ですが、高利回りという理由だけで闇雲に購入を決定するのは危険です。利回りというのは会社の業績によって大きく変動が起きます。そのため、企業の業績や取扱商品、市場の動向を総合的に判断した上で、どれくらいの利回りを見込むことができるのかをしっかりと検討していく必要があります。

投資を行う際は長期的な視点で利回りを計算し、株の購入や売却を検討しましょう。

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