握力測定で分かる筋力バロメーター。健康促進のために定期的に測ろう

握力測定で分かる筋力バロメーター。健康促進のために定期的に測ろう

TRAINING 2019.01.01

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握力測定の意外な効果

自分の今の握力が分からない方が多いかもしれません。子供の頃に学校で握力を測定したのが最後であり、大人になってから一度も測定したことのない方は多いでしょう。握力を測定することで自分の身体能力をチェックすることができます。こちらでは握力を測定することで得られる意外な効果やおすすめの握力測定器についてまとめました。

体力テストで握力測定を行う目的

どうして体力テストで握力測定が行われるのでしょうか。握力測定を実施する目的についてみていきましょう。

学校の体育で行う運動全般に必要となる力だから

学校の体育ではテニスやバスケといった球技をしたり、鉄棒をしたりします。これらはすべて握る力が必要とされます。ラケットを握ったり、鉄棒を握ったり、ボールを投げるためにも握る必要があるからです。運動において握る力はとても重要であり、握力を測定することで運動に必要な力があるのかチェックしています。

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個人の最大筋力をとらえる数字となるから

握力測定をするときには、瞬間的に測定器を力いっぱい握ることになります。これはその人の瞬発力を測定できるのです。握力はその人が主観的に発揮できる最大筋力の目安となり、握力がその人の最大筋力をチェックする目安となるのです。

他の筋肉との相関性が高い

握力は手の筋力のみが関わっているというイメージがあります。しかし、実際には太ももや足の指など他の筋力との相関が高いことが分かっているのです。したがって、握力の高い人というのは、他の部分の筋力も高い傾向にあります。正確に全身の筋力を測定することは難しいため、握力を測定して全身の筋肉量の目安とするのです。

高齢者ほど握力測定は大事

実は子供だけではなく高齢者も握力測定をしたほうが良いとされています。どうして高齢者にとって握力測定が大切なのかみていきましょう。

加齢で筋力は衰え身体能力が落ちる

人間は加齢によってさまざまな機能が衰えていきます。その中でも特に顕著なのが身体能力の衰え。これは筋力が衰えてしまうことによって生じます。腕や胸、お腹、足など前身のありとあらゆる部分の筋肉が落ちていくのです。

筋肉は運動のためだけに必要なのではなく、日常生活のさまざまな動作に深く関わっています。そして、握力は全身の筋肉量と相関関係が高いため、握力測定をすれば身体能力を測る目安となります。高齢者こそ握力測定をして自身の身体能力の衰えを自覚するべきでしょう。

ただし、筋力の衰えには個人差があります。人によっては中年の頃からすでにかなり筋肉が落ちていることもあるので、大人になったら定期的に握力測定をしましょう。

40歳すぎから握力の低下がはじまる

一般的には40歳を過ぎてから握力の低下が始まるとされています。つまり、40歳を過ぎれば全身の筋肉量が低下してしまい、身体能力が衰えてくるということです。それだけではなくて、握力低下が病気の予兆となっているケースもあります。すでに病気が進行しているかもしれません。

たとえば、頭部や首にトラブルを抱えている方は握力が低下している場合が多いです。中高年の多くが頚椎症を発症しているのですが、これによって握力が低下することが分かっています。また、胸郭出口症候群の症状にも握力低下が見られるため、気をつけましょう。

普段から握力を測定していれば、自分の握力が極端に低下したときに、それをすぐに数字で確認できます。そうすれば、病気の疑いがあるかもしれないため、自分で病院で診断を受けることもできるでしょう。

握力が落ちると死亡リスクが高まる

イギリスの研究によれば、握力の低下と死亡リスクには相関が見られることが分かりました。握力が5キロ低下した人の方が全死亡リスクが2割高くなっているのです。握力低下により全死因死亡のリスクが高まり、他にも心血管疾患や呼吸器疾患、がんの発生の死亡にも関連することが分かったのです。

50万人以上の人を対象として被験者の握力の強さを分類して、それと全死因死亡や心血管疾患などの発生率や死亡率が解析されました。そして、握力が5キロ低下するごとに死亡リスクが女性で20%、男性で16%増加することが分かったのです。したがって、極端に握力が低下した人は、死亡リスクはかなり高まっています。

握力と死亡リスクの関連性の研究は今でも行われています。今後はさらに詳しいメカニズムが解明されていくでしょうが、握力が低ければ死亡リスクが高まることがよく知られるようになっているのです。

加齢性サルコペニアとは

加齢性サルコペニアを聞いたことがあるでしょうか。加齢性サルコペニアについてまとめました。

加齢による筋力や身体能力や骨格筋量の低下

サルコペニアとは加齢によって骨格筋量や骨格筋力が低下してしまう症状です。サルコペニアはギリシャ語の「筋肉」と「喪失」を意味する言葉を組み合わせたものです。サルコペニアによって、身体的な障害が生じたり、生活の質の低下が見られます。有害なリスクを伴うもののため、加齢性サルコペニアには注意しましょう。

加齢性サルコペニアによって、歩行速度が低下したり、握力が低下したり、疲れやすくなります。身体の活動レベルが低下してしまうため、若いときのように快適に生活をすることができなくなるのです。それによって、心理的にも大きなストレスを抱え込むようになるでしょう。このように、サルコペニアによる影響はとても大きいといわれています。

加齢の他に疾患や病気や栄養の吸収不良などがある

筋力は加齢によって誰でも減少してしまうものです。それが加齢性サルコペニアなのですが、加齢以外の原因によるサルコペニアもあり、そちらは二次性サルコペニアと呼ばれています。たとえば不規則な生活習慣や寝たきりによって筋力が低下することがあります。さらに病気や栄養状態の悪化によりサルコペニアになることもあります。

たとえば、心臓や肺、肝臓といった臓器の活動に異常が見られると、筋肉の合成が上手くいきません。筋肉はタンパク質によって構成されているのですが、そのタンパク質の合成に問題が生じてしまうのです。また、筋肉に必要なタンパク質を上手く吸収できないために筋肉が合成されないこともあります。

筋肉は常に合成と分解が繰り返されています。合成が減少して、分解が合成を上回るようになると、筋肉量を維持できません。これには加齢だけではなく、病気が原因だったり、栄養不足が原因だったりするのです。

一家に一台あれば安心の握力測定機

自分の健康状態を把握するために握力測定は重要です。一家に一台は欲しい握力測定器の選び方やおすすめをまとめました。

生命のバロメーターとして精密なものを選ぶべき

握力測定器の選び方としては、高品質であり、正確性の高いものを重視しましょう。これらの条件を満たすおすすめの握力測定器を紹介します。

TOEI LIGHT「握力計グリップD T-2177」

こちらはスメドレー式のデジタルタイプの握力計です。スメドレー式は一般的な握力測定器のタイプのことです。こちらは学校でも使用されている実績があるため、信頼性は高いです。測定範囲は5キロから100キロまでとなっているため、どんな方にも対応しています。表示は0.1キロ単位となっているため、正確です。

重さは680gであり、単4の乾電池を2個使えば約100時間使用できます。オートパワーオフ機能があるため、電源を消し忘れても安心です。価格は税抜きで28,000円となっているのですが、ずっと使い続けられるもののため、けっして高い買い物にはならないでしょう。

TOEI LIGHT「握力計DXT-2288」

こちらはスメドレー式でアナログタイプの握力測定器です。0キロから100キロまでを0.5キロ単位で計測することができます。アナログのため、細かい数字が見えなくてもだいたいの握力をすぐに把握できるでしょう。重さは560gであり、専用ケースがついているため、きちんと保管できます。

ゴムパット付きのグリップが備わっているため、握りやすくて落としてしまう心配はありません。価格は税抜きで17,500円のため、デジタルタイプのものよりも安くなっています。健康のために握力を測定するならば大まかな数字さえ把握していれば大丈夫なため、アナログでも問題ないでしょう。

握力は体力測定の中でかなり重要である

握力は全身の筋肉量と相関があり、握力が低下すれば日常生活に支障をきたして、死亡リスクが高まってしまいます。40歳を過ぎると握力低下が徐々に見られるようになるため、中高年の方はぜひとも握力測定を定期的に行うべきです。大人になると体力測定をする機会がそもそもなくなるため、自分で握力測定器を購入して、毎日使ってみましょう。

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