クロスバイクのチェーン。洗浄とオイル注入で快適なメンテナンスを

クロスバイクのチェーン。洗浄とオイル注入で快適なメンテナンスを

CYCLING 2018.02.23

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クロスバイクのチェーンの交換時期と調節法

5000km以上走行したら変え時

クロスバイクのチェーンは、タイヤ、チューブなどと同様に消耗品です。日頃のメンテナンス、チェーンの洗浄、注油などをしていても、走行距離が長くなると次第に劣化してきます。チェーンの寿命は、約2年、または走行距離5000kmといわれています。チェーンをクリーナーで洗浄したときに、亀裂があったり、何か動きがおかしいところがあったら交換する時期です。交換の目やすは、一つめは、シフトチェンジが重いこと。二つめは、チェーンが伸びて、ギアとの噛み合わせが悪くなっているとき。三つめは、強く踏み込んだときに、歯飛びするなどです。

チェーンが細い場合は3000km~5000km程度

チェーンは、細い方が消耗は速いです。チェーンが細いときの寿命は、3000km~5000km程度と考えておきましょう。細いチェーンは、多段(薄歯)の、外装変速機を採用のモデル全般のチェーンです。シマノALFINEは、一部、内装変速になっています。ピストバイクは、厚歯がほとんどですが、最近は薄歯の多段用チェーンが使われているものが増えています。その場合は、前後のギアも薄歯チェーン対応のギアが必要になります。

チェーンに伸びを感じたら交換時期

チェーンは使用すればするほど伸びていきます。スプロケット、チェーンリンクの摩耗にも影響するので、よく確認して、適切な時期にチェーン交換をしましょう。クロスバイクのチェーンは、メンテナンスを行うことによって、長持ちします。チェーンは金属なので、一度伸びると戻らずに、たるみます。チェーンは100個以上のリンクによってできていて、チェーンが伸びるということは、リンクがグラグラしている状態です。

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チェーンが伸びているか確認する方法は、チェーンをチェーンリングに掛けて、時計の3時のところ(右)でチェーンを持って右に引っ張ります。そして、チェーンとチェーンリングのギザギザ部分との間に、隙間があってその奥が見えていたら、伸びているので交換しましょう。

車輪後部のチェーン引きナットを調節

チェーンが伸びてしまったときは、ペダルを漕ぐと、「ガチャン、ガチャン」とケースを叩く音がするようになります。よりひどい状態になると、チェーンが外れます。チェーンのたるむ分は、1cm~2cmといわれています。チェーンの張りは、後輪の車軸のところで調整ができます。車軸を固定している「チェーン引き」というナットを、締めたり、緩めたりして調整します。左右両方に付いている自転車と、片方だけの自転車があります。

車軸のナットをゆるめる

最初に、車軸を固定しているナットをゆるめます。車軸が固定されたままで、チェーン引きを調整すると動かないので、無理にやるとチェーン引きが変形したり、こわれることがあるので、気をつけてください。車軸を締めるときには、コンビネーションレンチ(15mm)を使います。(100円ショップなどでも販売しています)

変速機がある場合は、3段階のうち「軽」、買い物自転車は「速」の位置で、変速ワイヤーが一番ゆるむ位置にします。そして、変速シャフトをレバーごと押し込みます。ワイヤーの頭が出て、ワイヤー着脱用切り欠きを通しながら外します。これが外れると、レンチでナットをゆるめることができるようになります。

自転車の左側で、車軸を固定しているナットをゆるめます。必要があれば、ブレーキユニットを固定しているネジもゆるめます。作業が終わったあとに、締め忘れないようにしてください。自転車の右側で、車軸を固定しているナットを右回りでゆるめます。

チェーン引きを回す

道具は、「ナットドライバー」を使います。ホームセンターなどで販売しています。チェーン引きが左右にあるときは、同じ回数を回します。チェーン引きから飛び出ているネジの長さが目やすになります。チェーン引きのナットは、たいてい2面幅10mmのナットなので、ナットドライバーを選ぶときには、穴の深さを考えて選びます。100円ショップのナットドライバーは、穴が浅い場合があるので注意してください。

車輪がセンターに来ていることを確認しながら、チェーンのたるみが1~2cm程度になることを意識して行います。チェーン引きをひっぱるときは、車軸は自動的に後へ動きますが、チェーンをゆるめるときには、チェーン引きをゆるめて、車輪をぐっと前に押し出すことが必要になります。チェーン引きをゆるめただけだと、車軸が動かないからです。

左右のフレームと車輪(リム)の隙間を同じにするとうまくいきます。チェーンのたるみは1cm~2cm程度で、ペダルを回してみて、複数の箇所で確認します。作業終了後は、必ず、ネジを締め忘れていないかどうか確認してください。固定ネジはしっかり締めます。もし締め忘れて、固定ネジが抜け落ちることがあると、ブレーキが突然効かなくなったりして危険です。心配な方は、自転車屋さんに見てもらいましょう。

調節で締めすぎたら大きく緩めた後締める

チェーン引きのナットを締めるときは、締めすぎてしまった場合には、一度大きくゆるめてから、再びゆっくり締めて調整していきます。ゆるめることで調整はしないようにしてください。締めたところで作業を終えることが大切です。

クロスバイクのチェーンの掃除とメンテナンス

チェーンの掃除の仕方

1.パーツクリーナーで洗浄する。

パーツクリーナーは、油分をしっかり落として、すぐに乾くスプレータイプです。水で洗い流せないところに使います。チェーンの下側にスプレーして、ウエス(油や汚れを拭き取るための布)で汚れを拭き取ります。ペダルを回して、ある程度きれいになるまで、チェーンを一周させていきます。車輪やローターにはスプレーがかからないようにします。プレーキパッドが当たる面に油がつくと、ブレーキが利かなくなることもあるので、その点はとくに注意してください。

2.ディグリーザー用オイルで汚れを落とす

チェーンクリーナーを使う方法もあります。専用の容器にディグリーザーを入れて、チェーンをそこにセットして使います。容器の中には、汚れを落とすゴムのスクレーバー、ブラシが備わっていて、ペダルを回せばきれいに汚れが落ちるようになっています。

3.チェーンを掃除したらしっかり乾かす

パーツクリーナーとディグリーザー用オイルは速乾性が高いですが、水分が付いたところは拭き取って乾かしましょう。

4.乾いたらチェーンオイルでコーティング

チェーンオイルは表面を保護するので、サビ防止効果もあります。

5.チェーンオイルは一コマずつ丁寧に行う

チェーンの丸い円柱形のパーツをコマといいます。チェーンオイルは、一コマずつコマの中心にゆっくり差していってください。チェーンのコマの中にオイルが浸透することで、変速ギアの効きがよくなります。

6.ギアを切り替えながらペダルを回しオイルを馴染ませる

ペダルを回しながら、ギア表面とチェーンにオイルを差していきます。この作業が終わっても、サビがひどいようなら、新品のチェーンに交換した方がよいでしょう。

7.余分なオイルは拭き取る

注油は数滴垂らすくらいが適量です。チェーンオイルが多すぎると、ほこりや泥などの汚れが付きやすくなります。薄く油が残るくらいにして、余分な油分はウエスで拭き取っておきます。

チェーン掃除はなるべく定期的な頻度で行う

チェーン掃除の目やすは、とくに決まりはないのですが、200km~300km走ったら、洗浄と注油をするなど、快適なあたりで掃除しましょう。チェーンの汚れを見て、あと何回乗ったら掃除、汚れた砂埃の多い道を走ったら、まめに掃除など、ルールを作って掃除するとよいでしょう。

チェーンオイルはこまめに行う

チェーンオイルは、チェーンの潤滑剤ですから、油切れしないように、チェーンの様子を見て注油します。クロスバイクに限らず、どんな自転車でもそうですが、チェーンの油が切れるとチェーンがギアと擦れて、ギィギィと音を立てたり、擦れたところから摩耗して錆び始めます。チェーンオイルは、付けすぎも汚れを引き寄せていけないのですが、適量をこまめに注油するようにしましょう。

チェーンオイルの塗り過ぎに気を付ける

チェーンの潤滑剤でも、塗りすぎるとほこりやゴミが付きやすくなります。それが溜まっていくと、潤滑しなくなるので、ペダリングが重くなってきます。注油はうっすらと、塗り過ぎたときはウエスで拭き取ってください。

雨などで濡れた後は拭き取ってからオイル

雨で濡れた時は、全体を真水で軽く流してから、水分を拭き取って、注油をしましょう。雨の中を走ったときは、水気によって路面の砂とほこり、小さいゴミなどが車体に付着します。注油だけだと、チェーンが乾いたときに、シャリシャリと音が出るようになることもあります。真水で流すとゴミは落ちるので、よい状態で乾かして、注油しておきましょう。

チェーンオイルの選び方

短時間で手軽にできるスプレー式

チェーンオイルのスプレー式は、初心者でも手軽に扱えて早くて便利なのですが、チェーン以外のところに飛び散らないように、あて布などをして工夫して使わないといけません。とくに、タイヤとブレーキ面には、絶対にかからないように、注意して布の中でスプレーします。プレーキ面にオイルがつくと、ブレーキが利かなくなることがあるのでとても危険です。その点は、十分に注意しましょう。もしプレーキ面にかかってしまったら、自転車屋さんで相談しましょう。

細部まで丁寧にメンテナンスできるボトル式

チェーンオイルは、可動部のコマとプレートの間にだけあればいいので、ボトル式は使いやすいです。プロも、ベテランも、ボトル式を使っている人は多いです。1コマ1コマに、うっすらと1~数滴をつけていきます。ほかの部分に飛び散ることは少ないですが、あて布をして丁寧に差していきましょう。

クロスバイクのチェーンメンテナンスの重要性

自転車本体やパーツの寿命を延ばす

サイクリングをすると、どうしてもチェーンに汚れがつきます。チェーンについている汚れには、土、砂利などが混ざっていて、そのままにしておくと研磨剤のようになって、チェーンやギアが早く摩耗することになります。オイルが切れたままにしておくと、変速の切り替えが遅くなったり、摩擦の音が鳴るようになったりします。チェーンの洗浄、こまめな注油は、自転車本体やパーツの寿命を延ばすことになります。

性能を維持する

クロスバイクは、細いタイヤや精度の高い部品を使用することで、速く走ることができます。その性能を維持するために、メンテナンスが必要になります。適切なメンテンスによって、パーツの寿命も大きく違ってきます。チェーンのほかには、伸びたワイヤーを張ったり、乗車前には空気圧を確認して、足りないときは入れたり、ハンドル周りのガタつきを確認したりします。チェーンは可動部分で、走行とペダリングに直結するところなので、よく点検して適切な洗浄とオイル注入をしましょう。

サビや汚れを防止する

洗浄用のディグリーザー用オイルは、チェーン表面のサビや汚れを落とし、表面をきれいにするオイルです。チェーンがきれいになって乾いたところで、サビや汚れを防止する「チェーンオイル」(機械油)をチェーンのコマ1つずつに差していきます。オイルの付けすぎと、ブレーキ面への飛び散り、付着は厳禁です。サビや汚れを落とす、サビや汚れを防ぐ、どちらもチェーンの大切なメンテナンスです。

交換を怠るとチェーンリングの摩耗に悪影響

チェーンが伸びた状態のクロスバイクに乗っていると、チェーンリングや、ほかのパーツも摩耗します。チェーンは、走行距離3000kmを過ぎて、伸びてきたと思ったら、ダメになる手前の時期に新しいチェーンに交換しましょう。簡単に調べる方法は、右側の、チェーンが巻き付いているところを引っ張ってみて、1cm以上浮いたときは伸びています。歯の先が見えたら、チェーンが寿命になっているということになります。

交換を怠るとスプロケットの摩耗に悪影響

チェーンのメンテナンスを適切にしている場合は、スプロケットの方が長持ちしますが、チェーンの状態が伸びていたり、悪いときは、スプロケットと一緒に交換した方がいい場合があります。

チェーンが伸びたままクロスバイクに乗り続けていると、スプロケットの歯が徐々に削り取られてしまいます。歯が尖ってくるので、リアスプロケットが摩耗し、その次にチェーンリングも摩耗します。スプロケットが摩耗してしまったときは、チェーンの状態をよく確認して、新しいチェーンとスプロケットに交換しましょう。

クロスバイクのチェーンは定期的なメンテナンスと適度な交換が大切

クロスバイクは、快適に乗るためにも、自分でメンテナンスをして、パーツの状態を調べたり、洗浄、注油できれいにして、保護しましょう。走行距離も、ときどき確認してください。トラブルを回避して、クロスバイクが長持ちするのに、一番大切なのがメンテナンスです。慣れると、洗浄と注油は、気軽にできるようになります。油をブレーキ面とタイヤに付けないことだけは、気をつけてください。ギアチェンジも調整しやすく、ペダリングも軽やかになります。万全に調整したクロスバイクに、楽しく乗りましょう。

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