魅力的なハードトップを乗車するときのメリット・デメリットを知ろう

魅力的なハードトップを乗車するときのメリット・デメリットを知ろう

CAR / MOTORCYCLE 2018.02.27

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レトロな見た目がお洒落なハードトップ

ハードトップはどんな車か

車の「ハードトップ」とは、1つ目にオープンカーの着脱格納可能な屋根を指す場合、2つ目に自動車のボディスタイルを指す場合の2つの意味があります。直訳では「硬い屋根」となり、オープンカーの幌をソフトトップ、スチール製の屋根を被せたのをハードトップと呼んでいたことが由来です。

外観は、車体デザインにスポーティさや開放感を持たせているところが特徴。代表車種は、マツダ・ロードスター、キャデラック・クーペドゥビル、日産スカイラインGT-R、などが挙げられます。

特徴はBピラーがないこと

まず前提とされているのが、脱着式のルーフをモチーフにしているため、Bピラーがないことが特徴。当時、ハードトップを採用するメリットはスタイリッシュに見えるということと、4ドアでBピラーをなくすのは難しいこともあり、1970年代までのハードトップは2ドアが中心となっていました。実用性では、ドアの窓枠がないので前方や側方死角の減少、窓を降ろせば狭い場所でも簡単に乗り降りがしやすいなどのメリットもあったようです。

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オープンカーとの違い

オープンカーとは屋根を取り外したり開閉可能な自動車を指しますが、この屋根の形状が厳密には2種類あり、車体自体と屋根形状を指す違いとなります。ソフトトップはビニールやクロス等の布製の屋根、ハードトップは金属やFRP等の硬い材質の屋根です。この2種は対照的で、耐天候性や安全性の高さをとるか、脱着の手間や格納場所の確保などの手間やスペースなどをとるかで選ばれてきました。

日本車でハードトップが少ない理由

日本では、オープンカー自体の需要・実用性が低く実用性がないため、デメリットが多いといわれています。1番の理由は、四季や天候が関係しており、夏や冬の気温・梅雨での雨などの悪天候で走ることは難しく、快適に走れる日は限られているという点です。

また、花粉・黄砂などの自然現象、都市部の渋滞での排ガスなども多いため、対策を立てにくいことが問題となります。また、土地が狭いため自宅にガレージを用意できる環境が少なく、カーポートや外での駐車では車体が汚れたり傷んだりするため、高価な車を停めておく場所の確保が難しいといった理由もあります。

ハードトップでデメリットのところ

フレームがない分気密性が低い

通常、開閉などをする繋ぎ目部分は、ゴム製のパッキンにして水の浸入を防いでいますが、ハードトップではそれができません。それに加えて、開閉機構をスムーズにするために屋根パーツごとには隙間があるため、どうしてもガタつきが出てるなど、フレームがない分当然気密性が低くなります。また、ウェザーストリップの経年変化による硬化から、気密性の低下や雨漏りが起こったり、ドアの締まりが悪くなる場合もあります。

どうしても風切音がしてしまう

ハードトップの車は、風切り音が必ずするものだと思っておいた方がよいでしょう。原因は屋根部分で、ボディを窓ガラスの上に押し付けているだけの構造のため、運転中に外の負圧を受けてガラスが外に引っ張られてしまい、完全に浮いた状態となります。

そのため、ガラスとボディの密着性が弱まり、外の音が室内に入りやすくなります。とはいっても走行中、常に音が聞こえる訳ではなく、速度的にはおよそ60kmを超えたあたりから大きな風切り音がしてくるようですので、高速などでは注意が必要でしょう。

悪天候の時雨漏りしてしまうことも

ハードトップには隙間ができるため、ゴム製品などで雨の侵入を防ぐように対策しているものが多くみられます。車種によってはこのゴムでの対策すらないものもあるので、そういったものは自分で取り付けておくことをおすすめします。

しかし、ゴムは直射日光によって損傷する素材であり、屋外での駐車など外にさらす機会が多いと、かなりの早さで劣化してしまいます。そうするとひび割れを起こしてしまい、雨漏りを起こしてしまうことも。カバーを取り付けるなりして十分な保管をしていれば長く持ちやすいですが、ゴム自体の寿命は5年程ですので、ある程度の期間で交換するようにしましょう。

メンテナンスがこまめに必要

メンテナンスが多いのは、ハードトップのクリア塗装が剥がれてくるケースです。また、クリア塗装を施したものは、納品時には綺麗なカーボン地のステッチ模様になっています。本物のカーボンは炭素繊維の性質上、時間の経過や天候などの環境によって強度は完増し、内部に白濁の薄暮模様が出てくる場合があります。

これを防ぐためには、マメにハードトップを洗ってワックスをかけるメンテナンスが必要でしょう。修理工場で依頼すると、大体5万円程度で再塗装してもらうことができますので、定期的なメンテナンス代がかかることも覚えておきましょう。もしくはカラー塗装など施すことをおすすめします。

故障した場合費用が高くなることも

ハードトップは故障しやすいといわれており、修理の際は高額になることが考えられます。修理費が新車と同じくらいの費用がかかるケースもありますので、中古車のハードトップを購入する場合はよく考えましょう。欲しい型が新車で販売されている場合は、新しいものを購入するのがおすすめ。

モーター・燃料ポンプ・ドアロック・開閉システムなどが実際によく不具合が見られやすいため、扱いには注意が必要です。また、ルーフだけの破損では、同じ屋根でも布製のソフトトップを交換するより、鉄製のハードトップの方が断然高くなります。

トランク部分が小さく荷物を積めない

ハードトップのトランク部分はかなり狭いスペースのため収納がほとんどなく、荷物が積みにくいこともデメリット。小物やドリンク程度ならホルダーが付いている場合もありますが、バッグやショッピング帰りの荷物となると積める容量は限られています。

かといって座席部分に置いてしまうと、風で飛ばされる可能性もあり危険です。また、トランクをしっかり閉めておかないと走行中に開くこともあるため、無理に詰め込んだり押さえつけたりはしないようにしましょう。

事故に注意が必要

気密性が低く構造・設計的に開放感を優先しているため、通常の自動車よりルーフやボディに覆われている部分が少なく、事故を起こしたときは運転者に大きな被害が及んでしまいます。特に横転などをおこした場合はAピラーしかなく、頭上は剥き出しとなっているため、心配な方はロールバーを装着することも可能です。高速などでも、前方の車が踏みつけた小石が飛んできたりと、危険がたくさん。運転するときはスピードを出しすぎず普段よりも最新の注意を払い、安全第一を心がけましょう。

電動じゃない場合収納が必要

電動開閉タイプではなく取り外して乗車する場合、車に付属している時はそれほど大きく感じなくても、単体で保管するとなると相当な大きさで、収納場所に困ることが多いようです。

また、保管中はひっくり返ったりして危険ですので専用のスタンドに立てかけることをおすすめします。購入しなくてもDIYで自分に合わせたスタンドをつくることもできます。男性でも1人での取り外し・持ち運びは大変困難な大きさや重さですので、結局車に取り付けたままで乗車する方も多いようです。

ハードトップのよいところ

スタイリッシュなデザイン

ハードトップ・スタイルは、アメリカで1949年に初めて採用され、一大センセーションを巻き起こしたデザイン。前後の窓を全て降ろしたときに中央部にはピラーやサッシュが残らず、大きな開口部を見せることで乗員の開放感や車体デザイン上の演出となっています。

また、スタイリッシュに見せるために、2ドアクーペが多く採用されていたようです。特殊なものでは、Bピラーを残したままでハードトップの印象を持たせた形態のものも発売され、日本車ではトヨタが「ピラード・ハードトップ」と名付けました。

悪天候でも安心できる

布やビニール製の屋根となるソフトトップと比べると、ハードトップは降雨や降雪などの悪天候の防御に優れています。屋根から雨がにじんでしまう浸透率もそうですが、鉄製で頑丈なため穴が開いたり破れたりと、破損した箇所から雨や雪が入り込むこともなく安心。

しかし、完全に遮断できるわけではないため、梅雨や台風などの極端な天候では乗車を控えた方が無難です。また、センターピラー付きの「ピラードハードトップ」は中央部にピラーがあり、ボディシェルの強度・剛性・衝突安全などに大きな差がつきます。強度が心配であればこの形状もおすすめです。

電動でトップを収納できる

ハードップのデメリットといえる保管場所の確保ですが、電動の場合はトップを収納できる仕様になっているため、その心配がありません。電動開閉ルーフは車内にいながら、ボタンひとつでリヤに格納された屋根が張り出す構造です。

着脱に必要な時間は20秒程度で、突然の雨でもそこまで濡れる心配がなく、手軽に出し入れできるのがとても便利。また、他のオープンカーと比べると、セキュリティー性が高い・空調が利き易い・高速などの走行中ノイズが比較的小さくなる、などの利点もあります。

視界を広くすることができる

ドアの窓枠がないことによる前方・側方死角の減少で、通常の自動車よりも視界が広くなっており、特に雨の日は広大な後方視界がとても便利です。このデザインは窓枠(サッシュ)を持たないドアという意味で、「サッシュレスドア」と呼ばれています。

窓を降ろせば狭い場所でも乗り降りがしやすく、視界がフルオープンになることで開放感も強いため、この点はオープンカーならではの魅力です。トップを取り付けた場合も、ソフトの帆よりはリアガラスの面積が広いのでよく見えます。

オープンカーならではのよさも

開放感や爽快感はオープンカーならではのもので、車体も洗練されたデザインのため、街で見かけると注目の的です。また、リセールバリュー(下取り価格)の高さがメリット。

ハードトップはドアの窓枠やBピラーを無くすか目立たないデザインで、視界や見た目をスッキリさせたスタイリッシュなデザインが特徴ですが、それ以上に中古市場での人気が高いため、買い換えで高く売却できるのも人気の理由でもありました。この他にもハードトップの利点は、耐久性・断熱性・遮音性・防犯面が高くなっています。

デメリットを超える魅力があるハードトップ

いかがでしたか?通常の車よりはデメリットが多いハードトップですが、魅力もたくさんあります。風を切って走る開放感・爽快感・臨場感は中々味わえない感覚です。また、その希少さから同じタイプの車に乗っている方やイベントなどで、新たな人とのつながりができることもあります。

実際、電動ハードトップのマツダロードスターRHTが発売されてからはシェアを大きく伸ばしてきましたといわれています。迷われている方はどちらがよいかで考えるのではなく、何を重視したいかをポイントに購入を検討するとよいですね。よいところも悪いところも含めて、楽しみながらハードトップのドライブを堪能しましょう。

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