スズキの キザシは希少車。公道で走れば注目される可能性も

スズキの キザシは希少車。公道で走れば注目される可能性も

CAR / MOTORCYCLE 2018.02.27

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スズキ「キザシ」の歴史

発表したのは米国スズキ

キザシは、コンセプトカー及びセダン車です。2009年7月30日に米国スズキから発表され、2009年から2015年まで製造、発売されていました。

キザシは、スズキ初のDセグメント車として欧州の車に勝負をするため開発されました。世界各国でのモーターショーで発表されていたキザシは、キザシ1、キザシ2、キザシ3と進化してきました。スポーティーなボディで、上質な内装、高い走行能力そして安さが大きな特徴、完全受注生産なので「幻のスズキ」と言われるくらい珍しくまた、コアなファンが多くいます。

デザインは「コンセプト・キザシ3」を受け継ぐ

「コンセプトキザシ3」は、2008年にニューヨーク国際オートショーで発表され、キザシ、キザシ2からコンセプトが変わり、キザシ3につながったのです。エンジンとトランスミッションはキザシ2と同じ3.6LV6と6連ATの組み合わせで、駆動方式はiーAWDを採用する4WDになりました。

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キザシは、塊感が強く厚みを感じるデザインで、存在感のあるスタイリング、今までの車にはない新しいデザインは男性に好まれています。車内は革シボ加工がされており、落ち着いた雰囲気です。コンセプト・キザシ3は、スズキが得意なコンパクトクラスを超えたDセグメントに属するモデルで、2008年ニューヨーク国際オートショーで出品され、キザシはそれを受け継いで作られた車なのです。

しかし、ニューヨークではコンセプト・キザシ3の人気はあまりありませんでしたが、スズキは日本国内にセダン車両がなかった為に、コンセプト・キザシ3のデザインを作用し、販売されることになりました。外装はアスリートの躍動感を現したデザイン、曲線で美しくなっています。

日本国内での完全受注生産から始まり世界へ

キザシは、2009年10月21日から日本国内で完全受注生産という形で、販売が始まり、北米には2009年冬、その後は欧州でも販売され、2010年6月には中国でも販売が始まりました。車名の「キザシ」には、世界の市場に向け、新しい車作りに挑戦するという思いが込められています。とてもよくできていて、いい車をつくって世界を驚かせたいというスズキの夢と魂がこもっているといわれています。

欧州車よりもヨーロッパらしく、筋肉質で存在感のあるデザインで、見た目は華やかではありませんが、車好きにはたまらない運転したくなる車。販売台数が少ないのでこんな車知らなかった、という人も多いのではないでしょうか。ある意味スズキの幻の車なのかもしれません。また、日本でのボディカラーは3色のみの完全受注生産です。

国内での生産終了と販売終了

キザシは、スズキ初の2,000ccクラス以上の高級車として登場し、日本、北米、欧州、中国で販売されましたが、2012年に北米の四輪車販売の撤退などが響き、生産終了につながりました。キザシは、受注生産のため販売台数があまり多くないので、少数販売台数車にとって影響を受けやすかったのでしょう。2015年10月生産終了、2015年12月末販売終了になりました。

終了と同時に、ウェブサイトへの掲載も終わり、最初から最後まで販売台数はよくありませんでした。途中でアクティブクルーズコントロール&プリクラッシュセーフティシステム装着車が、メーカオプションで追加されましたが、他は追加、内外装の改良などは一度もありませんでした。そして、日本におけるセダン市場から撤退することになったのです。

?以後スズキは国内セダン市場から撤、退

2015年12月末に国内市場で販売終了になり、日本でのセダン市場から撤退することになりました。キザシは、アメリカ市場を強く意識して作られた車ですが、発表がリーマンショックと重なったこともあり、一時は企画凍結の危機がありました。2009年に、日米で生産され始めましたが、走りもデザインもドイツ車に似ていて、スズキのオリジナリティが見えなくなっていました。

アメリカ人は気に入った車があれば、縁がなくても買いに来る人たちがいますが、そのような人々を惹きつけるような車ではなかったかもしれません。また、日本では完全受注生産のために納車まで時間がかかるなど、こうしたことが販売台数を増やすことができなかった原因になるのでしょう。

スズキ「キザシ」の概要

車名の由来は「兆し」

現在日本のメーカーで作られた国産車であっても、外国語由来の名前がほとんどです。日本語由来の名前がつけられた車は珍しくなっています。キザシは日本語由来でインパクトがあり、珍しいので覚えやすくなっています。

兆しとは、何かが始まりそうな印、予兆のことです。「世界の市場に向け、新しい車づくりに挑戦する」という思いが込められており、北米では漢字ロゴが広告イメージに使われています。

世界市場に向けた最上級車

キザシは、スズキ初の本格Dセグメントカーとして、欧州車に勝負を挑むために開発されました。厚みを感じさせ、左右に張り出したフロントフェンダーと相まって、前から見ると新種のクロスオーバーSUVのようにも見えます。

乗り心地の質感は、ヨーロッパ車のようでエンジンは新しい設計ではありませんが、大改良がしてありトルクフルでスムースさは申し分ありません。強い剛性を持つボディに、ショックアブソーバーを組み合わせているので、道路のデコボコにも不快さは感じさせません。

スズキが製造、販売した車種の中では、キザシは最も高い価格になっており、最上級モデルとなります。

日本警察のパトカーとしても採用

キザシは、警察庁が900台近く「私服用セダン型無線車(2,000cc級)」として入札し、全国の警察に「国費導入の覆面パトカー」として採用されました。2013年から警察に導入され、このクラスとしては、スズキ初の導入でファブリックシートに変更、フォグランプ非装備などが一般車とは異なります。2014年には、一部の警察本部で黒白パトカー仕様も導入されています。

キザシは超希少車なので、日本で走っている車はほとんどが覆面パトカーと言われています。販売終了までの登録台数が3,500台なので、市場に出回った一般車両よりも、警察の覆面パトカーのほうが多くなってしまいました。キザシを公道で見かけたら覆面パトカーの可能性が高いかもしれません。

内外装の改良は一度もされていない

キザシは、コンセプト3のデザインを受け継いで市販化された車で、ニューヨークではコンセプト3のデザインの評価が高く、スズキにはセダン車両がなかったためにコンセプト3のデザインが採用されたのです。外装はアスリートの躍動感を現したデザインで、エッジを抑えた曲線は美しくみえます。2009年の販売開始から2015年の販売終了まで改良は一度もなく、特別仕様車の追加もありませんでした。

国内での販売数が少ない希少車

アメリカのオートパシフィック社が選ぶ最も理想的な車の1位に選ばれ、2010年のボンネビル・スピードウィ―クでは、クーペ部門のクラス新記録を樹立し、海外では高い評価を得ています。しかし、日本ではほとんど売れていません。なぜならキザシは広告展開を行ってはいないからです。販売店には展示用の車も置いていなくて知名度がありません。

また、月間の販売目標は日本全体で20台という少なさで、スズキは国内でキザシを売ろうとする気はほとんどなかったのではないでしょうか。2012年の販売台数は146台という超希少種です。

キザシの競合車

スズキによるとキザシの競合車は、アキュラ・TSX、フォルクスワーゲン・パサートであり、これらは世界向けのスズキのフラッグシップモデルになりました。また、スズキ車の中でもフラッグシップとして恥じない性能で、競合車の中でも高いアドバンテージを確保したといえるでしょう。

ボディサイズは、全長4,650?×全幅1,820?×全高1,480?、ホイルベースは2,700?で、フォルクスワーゲン・パサートよりも少し小さめで、車両重量は1,490?~1,560?とセグメントの平均的な数値になっています。

キザシのスペックと性能

キザシのグレード

キザシは世界の市場に向け新しい車づくりに挑戦する、という思いを車名に米スズキのフラッグシップモデルとなりました。エンジンは最高出力188馬力、最大トルク23,5?mを発揮する2,4直列4気筒DOHCエンジン搭載6速MTモード付CVTが組み合わせしています。

ラインアップはモノグレード、FFモデルとバートタイム4WDモデルの2つのタイプが設定されています。安全装備は運転、助手席共にSRSエアバッグ、SRSカーテンエアバッグ、フロントシート、リヤシートSRSサイドエアバッグ等9個のエアバッグが搭載されています。

・ベースグレード  型式 CBA-RE91S  排気量 2393cc ドア数 4  シフト CVT

価格は稼働方がFFで286万7,400円、バートタイム4WDで308万3,400円です。

ボディサイズは大きくはない

キザシは、全長4,650?×全幅1,820mmとあまり大きいボディではありません。欧州でのクラス分けでは、BMWシリーズと同じDセグメントで、ミドルクラスに参入するのはキザシが初めてになります。

フットワークが好感触で、高速での安定性はとてもよく、コーナーもよく走り、スポーティーではないけどシャシーのしっかり感が伝わります。サイズはあまり大きくはありませんが、シートサイズはたっぷりとってありくつろげるようになっています。

エクステリアデザインの特徴

エクステリアデザインは、ダイナミックアスリートインモーションで、「アスリートの躍動感」をボディで表し、シャープなエッジを抑えて、曲線美を追求した、存在感のあるデザインです。リアバンパーに組み込まれたマフラー後端には、ステンレスのカバーが採用されていてスタイリッシュなデザインになっています。

インテリアは、精巧さや緻密さを表現しており、今までのスズキ車にはない新しい質感を備えています。ダブルステッチの本革シートが使われており、ヘッドランプからリヤコンビランプまで張りのあるラインを取り入れて、スポーティーさと力強さを出しています。サテンメッキのインパネ加飾等、工芸品を思わせるインテリアで、サポート性を高めながら圧迫感を感じさせない形状です。

車体各部に吸音、遮音対策がなされとても静かになっており、各部の音振対策が施され、フラッグシップセダンに相応しい静粛性になっています。

エンジンとトランスミッション

エンジンには直列4気筒2,4LDOHCオールアルミエンジンのJ24B型を大改良して166PSから188PSまで出力を向上したものが横置きに搭載されています。トランスミッションは、ジヤトコ製JF011E 011E 型CVT他日本国外使用には、6速MTも用意されています。

また、エンジンはトルクが厚く、1,500回転でも十分に力強くて6速マニュアルモード付CVTも可能です。アクセルの踏み込みに軽やかに反応します。

快適なサスペンション

キザシは、欧州や北米で何度もテストをして、徹底的に磨き上げられていて、乗り心地はリアにマルチリンク式サスペンションを採用してこだわって作られています。車体各部に吸音、遮音対策をしドアウェザーストリップには、2重シールを採用して風騒音等も低減されています。よく動くサスペンションで、乗り心地はとてもいいです。

12.6km/Lの好燃費

エンジンは、2,4直4DOHCで188ps/23,5?‐mの高出力と、12,6?/Lの高燃費を両立させています。

エクステリアはスポーティーで力強いデザインを目指し、インテリアはインパネ加飾などでのデザインがほどこされています。車体には音振対策がしてあるが、軽量化にもなっている。安全装備に9エアバッグESPなどが装備されています。

高速道路での100?/h巡航は約1,800回転で燃費がいい。また、アクセルを踏み込むと、240?/hまであるメーターの針は右へ傾き、200?/hオーバーは確実にいくと予想できます。なぜならシャシー性能がとてもいいからです。高速での安定性はとてもよく、小さな上下動もなくフラット感が高くまた、アウトバーンやニュルブルクリンク北コースを走ってもよさそうな程シャシーはよいです。

キザシを中古車で購入する場合のポイント

現在の中古価格

キザシは、名前はあまり知られてはいませんが、2009年に登場したスズキのフラッグシップセダンです。足回りはコーナリング性能がとても高く、ボディ剛性も高いです。売れ行きはよくありませんが、国内外からの専門家の評価は高く、総合力の高い車種です。

新車の人気は少ないですが、中古は本革シートなどに惹かれて購入する人もいるようです。発売後一度も改良やマイナーチェンジを行っていないので、割安感が大きい車種がいいでしょう。中古車の価格は、79万8,000円~230万円くらいです。

車体のチェック箇所

中古車を購入するときのチェックポイントは、塗装のムラがあると修理をしている可能性が高くなります。どのくらいの修復があったのか、修復歴を確認しておくとよいでしょう。また、できるだけ太陽の出ている昼間にチェックするとより分かりやすくなります。

ドア、トランク、ボンネットやフェンダー、バンパー類、フロントガラスなどは、交換していても事故車扱いにはなりません。「修復歴無」となっていても、自分の目で確かめて販売店に確認するとよいでしょう。

また、エンジンルームを確認することもとても大切なことです。エンジンは車の心臓ともいえるので、必ずチェックしましょう。オイル汚れはないか、オイルの交換は定期的にされているのか、異臭、異音、気になるショックはないか、バッテリーが消耗していないかなど、自分の目で確認しなくてはいけません。

値引き交渉で引き合いに出せる競合車

中古車でも、交渉によって値引きすることはできます。主な値引きの方法は、車両価格から値引きしてもらう、購入から乗車までにかかるコストを減らせるように交渉することが大切です。キザシの値引き交渉には、トヨタのマークX、日産のフーガ、マツダのアテンザを引き合いに出すと効果があるようです。また、キザシの人気カラーはホワイト系です。

値引きのコツは、ディーラーに出向いて買う気満々の値引き交渉と見積もりを取るといいでしょう。買うタイミングは月末がいいです。月末になると、販売目標の達成のために少し無理をしてでも契約を取りたいというムードがでてくるので、値引き交渉も少し有利になります。また、ディーラーの決算期が多い3月と9月もねらい目です。

キザシと購入した人の感想

乗り心地の評価は良い

キザシの乗り心地はどのようなものなのか、乗ってみなくてはわかりません。購入した人たちの評価はどのようなものなのでしょうか。

乗り心地は硬めですが、高速で走っても不安がなく楽に走ることができます。振動は気にならなく、他社のDセグメントと変わらない。また、カーブを走る時の感じが安心できる。など、キザシの乗り心地はよい、と答える人が多く、高速やカーブなどは安定した走りで、よい感想を持っている人が多いようです。

一般道での走行性能の評価

一般道を走る時は、どのように感じるのか、走りやすいのかどうか、評価はどのようなものでしょうか。

発信加速、追い越しはとてもよく、気が付くと100?/hになってしまっています。CVTなので、アクセルワークでも走りがよく、ボディの剛性がよいのでロールが少なく感じます。また、セダンの割には扱いやすい、エンジンパワーは十分に感じる、など高速と同じく一般道でも、加速も十分でエンジンもよい評価が多く見られます。

満足している点

キザシを購入した人は、どのような点に満足をしているのでしょうか。内外装や、車の性能など感想はよいのでしょうか。

パワフルなエンジンで、静かな室内、上質な内装で走っていても心地がよい。車の運動性能や安全装備を考えると、金額は妥当ではないか、また、走る、曲がる、止まるがしっかりできる車で、デザインや乗り味がよいなど車全体は好印象の人が多いようです。安全性も満足できているようです。

不満な点

キザシは、日本での購入台数は少ないので、お客様相談センターでもすぐに返答できない場合が多いのですが、購入者の意見はどうなのでしょうか。

左右4枚の窓が小さく感じられ、視界性があまりよくない。パーツがないので、車をカスタマイズできない、また、塗装色など楽しめるだけのバリエーションが無い、など不満に思う点はあるようです。キザシを購入する場合は、これらのことを考慮して考えたほうがよいでしょう。

希少車好きにはスズキのキザシがおすすめ

スズキのキザシは、日本国内での販売台数が少ないために公道で見かけることがはとても難しい車です。警察車両のほうが多いくらいなので、見かけたら一般車ではない可能性もあります。しかし、キザシはとても車としての性能はよく、デザインや乗り心地など好きな人にはたまらない車です。特に希少車が好きな人は、スズキのキザシを購入してみるのもいいでしょう。

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