指示待ち人間はどうして生まれるのか?その特徴と脱却方法

指示待ち人間はどうして生まれるのか?その特徴と脱却方法

BUSINESS 2018.02.27

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自分から動くことはせず、常に指示されることを待っているタイプの指示待ち人間は、どこの職場にもいるものです。どうして指示されるまで動かないのか、原因や特徴はさまざまですが、指示待ちタイプを脱却させるには、環境の改善が最も肝心なことといえます。

指示待ち人間の基本

決められたことしかしない

指示待ち人間とは、上司から指示されたことしかしない、または決められたことしかしない人のことを指します。指示待ち人間の多くは、割り当てられた仕事はきちんとこなし、日々のルーティーンワークも滞りなく行う場合がほとんどです。

テキパキとした上司の下では、十分に仕事ができるように見える分、指示待ち人間というのは厄介だといえます。指示待ち人間は仕事はこなすことができるけれど、自分の頭で考えません。または自分の意見を言わないタイプのことを、指示待ち人間だと呼ぶことができるでしょう。

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自発的ではない

誰かから指示をされなければ動けない分、指示待ち人間は自発的ではないといえます。もちろん上司からの許可がなければ仕事においては勝手な行動とみなされます。新人のときなどは、上司からの指示を受けてから動かなければ、不必要なミスや二度手間につながることもあるでしょう。

しかし、問題なことは、指示待ち人間はそのまま育ってしまいやすいということです。自分の頭で考えて動くことがないまま仕事をしていくと、立場があがり先輩になったとしても指示待ち人間のままとなります。また、指示待ち人間に年齢は関係ありません。たとえば年配になったとしても、指示がなければ動けないまま仕事をしてきたという人も少なくありません。

新人だけではない

新人が指示を待ってから行動に移すことは、それもまた指示を出されていることがほとんどです。新人のうちは、勝手に行動することや判断をすることはリスクが大きいため、先輩や上司からそのように指導されています。

しかし、指示待ちというのは、ある程度経験値がたまってきているだろう人材にも起こり得ます。ある程度の段階から、自分で考えて動けるようにならなければ、人はいつまで経っても指示待ち人間のままとなります。

周囲の目を気にしない

自分の頭で考えて自主的に動く人や自分の頭で考えて動いて欲しい上司にとって、指示待ち人間とは不可解なものです。仕事に慣れてくると、自分で考えて動ける範囲というものは自然と広がり、自分自身の評価を上げることにもつながります。

また、スキルを発揮する場所を増やす機会や、昇進するチャンスをつかむこともできるでしょう。しかし、指示待ち人間は、そういった周囲の目を気にしないからこそ、できることだともいえます。周りの人が気にしているような、他者からの評価を気にしていないからこそ、自分が楽ができるように指示を待ち、必要最低限の仕事をこなすことを仕事だと考えています。

世代に関係はない

指示待ち人間には、世代はあまり関係ありません。指示待ち人間はその人の性格や、仕事のスタンスに起因することが多く、引き合いに出されることの多いゆとり世代に限らず、多くの世代にいるからです。

また、世代ではなく、その人となりによって指示待ち人間は生まれてしまいます。立場が代わり先輩や上司になったとしても、指示待ち人間のままの人は大勢います。役職が上がれば、本来責任の度合いや仕事のスキルが上がるものであるからこそ、社内において指示待ち人間というのは、厄介な存在にもなるのです。

指示待ち人間の特徴

自分で考えることが苦手

指示待ち人間の特徴には、さまざまなものがありますが、自分で考えることが苦手だという特徴は、一番大きな要因だといえるでしょう。何もわからない新人の頃であれば、自分で考えるよりも上司や先輩の指示があるまで待機をするべきです。

しかし、経験が溜まっていけば、経験を元に対処や次にとるべき行動を考えることは、そう難しいことではありません。指示待ち人間が、自分で考えることが苦手だというのは、この経験やスキルを使うことや、活かすことを考えていないからです。これらを積み重ねていくことによって、物事を俯瞰して見るということをしようとせずにいるため、自分で考えることをしなくなってしまいます。

質問ができない

上司の指示や資料を見たときに質問ができない、または、質問が浮かぶことがないということも、指示待ち人間の特徴の一つです。指示されたことだけをこなすことを仕事だと考えているため、別の視点から見るということや、考えることをしないということが理由です。

また、たとえ質問や疑問が浮かんでいたとしても表に出さず、指示された以上のことをしたがらないということも、理由としてあげられます。質問をしてしまうと、指示された以上のものが生まれやすく、そのタスクの中で、さらに考えて動かなければならない場面が増える可能性があります。指示待ち人間は、指示以外の場面が増えることを嫌がり、意図的に避けていることもあるからです。

臨機応変な対応ができない

指示待ち人間は、自分で考えて動くことをやらないため、臨機応変な対応ができないという欠点があります。マニュアル通り、またはレールの決められた動きしかできないため、不測の事態やアドリブに対応できないのです。そのため、指示待ち人間は、事務や決められたルーチンワークしかない仕事しかやらないという特徴があります。

自分で考えて、対応しなければならないような場面に出くわすタイプの仕事ができないからです。アクシデントの起きる可能性のある仕事というのは、指示待ち人間にとってはリスクでしかないからです。

責任を取りたくない

自分で考えて動くことや、臨機応変な対応をするということは、その場である程度自分で決めて動くということでもあります。つまり、その自分で考えて動いた先で発生する責任は、自分の考えや行動の結果となるはずです。

指示待ち人間としては、そういった個人に発生する責任を取りたくないため、必然的に自分で考えることや動くことをやめてしまいます。指示で動いているのであれば、言い渡された仕事の内容さえ終えていれば、何かあったときの責任は、指示を出した側にあると考えられるからです。

自分の意見がない

どうして指示待ち人間になってしまうのかという理由の一つに、周囲の目を気にしないというものがあります。仕事をする上で自分の意志や自分の意見があるということは、昇進や重要なポストにつくことや自分がやりたい仕事をつかんでくるためにも必要なことです。

しかし、そういった将来の展望がないため、指示待ち人間は自分の意見がありません。自分の主張したいことがあるわけでもなく、決められた時間内で決められた仕事をして、お金がもらえるのであればそれで良しと思っているのです。

決断力がない

自分の意見という大きな決め手がないため、指示待ち人間には決断力がなく、優柔不断な人が多いです。最も仕事の場面では、もらった指示だけをこなせばいいので、自分で何かを決める、決断力を必要とするような場面がないともいえます。

決断力に必要となるスピード感や思い切りの良さ、または勇気と呼ばれるものも、また経験などで裏付けされていなければ、ただリスクと不安を煽るだけのものとなります。その不安に打ち勝つだけの決め手がないからこそ、指示待ち人間は決断力に欠けているといえます。

指示待ちになる原因

目的が明確になっていない

指示待ち人間になる原因として、指示する側の目的が明確になっていない場合があります。自分が何をしているのかの全体像や、目的が見えていない場合には、人は指示待ち人間になりやすいものです。どうしてその仕事を割り振ったのかを明確にし、その先にある目的や全体像を共有することは大切です。それにより自分がチームの一員になっているという自覚が芽生え、責任意識がはっきりとする場合があります。

また、自分が何をやらされているのかわからないということには不安を生みます。深層意識で信頼感がないということや、見下されているということを感じ取ってしまうため、必要以上に動けなくなるということもあげられます。

優秀すぎる上司がいる

指示待ち人間になりやすいチームの例として、上司が優秀すぎるために、部下が育たないということがあります。意見を挟むような余地もなく完璧な指示を与えられるため、自分で考えて動く必要がなくなるためです。不用意に動くより一つの歯車として完璧に回ったほうがよいだろうとひとは思うようになっています。

上司から与えられる支持が完璧であれば、全て上司に依存し甘えてしまえばよいという楽な考えになってしまうことは致し方ないことです。自分で考えるということは、「自分がやらなければ」という危機感がなければ生まれないことだといえるでしょう。

自分に自信がない

与えられる指示だけをこなしていると、自分で生み出したものや自分が完成させたという達成感や、自信を得られないまま仕事を続けてしまうようになります。また、大きな目標の中で、自分の仕事を捉えることができていないと、小さな仕事しかしていないということが、直接自分自身への評価へもつながりがちです。

仕事を自分のものにできたという感覚があって、初めて人には自信が生まれます。しかし、指示待ち人間として仕事ばかりをしていると、仕事に対しての自尊心はうまく形成されずに、いつまでたっても自分の思うことや、考えることに自信がもてないままとなります。

叱り方が悪い

指示待ち人間に対して、自分で考えて動くようにと叱る上司は多いことでしょう。しかし、この叱り方が悪いと、指示待ち人間は成長しないままとなります。一つは、どうやって自分で考えて動くのかを、伝えないときです。指示待ち人間は、自分で考えて動くことなどないため、どうやればいいのかわからない人がほとんどです。

その経過に添うことやフィードバックがなければ、放置と変わらないため指示待ち人間のままとなってしまいます。また、たとえ自分から動いたとしても、失敗したときに叱り方が悪いと、指示待ち人間には自信がなく自己評価も低いため、自分で考えて動かないほうがよいと考え、元に戻ってしまうことも多いのです。

周囲に与える影響

イライラ感を生む

自分で考えて動くことがないため、「指示されていないためやらなかった」ということや「そんなことは言われていない」というのが、指示待ち人間の主張となります。自分で考えて動く人からしてみれば、この意見は随分と無責任で、チームワークを乱す言葉に聞こえることでしょう。

必要最低限しかやらないということは、献身的でもないため、仕事のありかたとしてイライラ感を生むこととなってしまいます。しかし、指示待ちタイプの人としては、割り当てられた仕事はきちんとこなしているので、罪悪感などはありません。また、きちんと仕事をこなしているという意識しかないため、周りはイライラするだけで終わることが多いのです。

本人の性格に誤解を与える

指示待ち人間は、うまく主張ができないタイプの人や、決め手が自分の中ではっきりとしていないタイプの人がなりがちです。確かにそれらも、その人の人間性の一部ではありますが、決してその人の全てではないことを知っておきましょう。

主張をしないぶん、本人の性格に誤解を与えることがありますが決して何もできない人だということではありません。指示待ち人間であったとしても、動き方や考え方を正しく導くことができれば、うまく立ち回ることができるようになります。指示待ち人間イコールその人の性格ではないのです。

適当な印象を与える

自分の意見を表に出すことがなく、自信のなさから人任せにしてしまうため、指示待ち人間は一見やる気がなく、適当なことをしている人だという印象を与えてしまいます。確かに自分が何をやりたいのか、どうしたいのかがわからないまま人任せにしているということは、熱意のある仕事ができていないとうことでもあります。

熱意をもって仕事をしている人からしてみれば、やる気がないようにも見えるでしょう。熱意があるということは、自分の意見があるということです。それが表現できるのかどうかは、気質やスキルに寄るところがあるのは確かだといえます。

指示を待たせない方法

目標を持たせる

指示待ちを治す方法の一つとして、目標を持たせることは肝心です。今自分が何をしているのかを明確にさせ、仕事という枠の中で、どんな目標を持ってやるのかを聞いておくと、割り当てられた作業以外にも、口にした目標を達成しなければならないという使命感が芽生えます。

肝心なことは、割り当てられた仕事のためにできる範囲を、一歩超えた目標を持たせることです。失敗してもいい目標を立てさせ、終わったときには成功したかどうかということと、たとえ失敗したとしても、成功させるために何を考え動いたのかを明確化させ、評価するようにしましょう。

少し欠けた指示を出す

上司が完璧すぎると指示が的確すぎるため、自分は何もしなくていいのだという怠惰が生まれやすくなります。完璧な指示があると、考える必要もなく仕事は進んでいくので、安心できるからです。もし少しでも、自分で考えて動いて欲しいと思うのであれば、少し欠けた指示を出すことをおすすめします。

その少し欠けた部分を、自分で考えて動くように指示を出すことで、徐々に考えて動くということに慣れてもらうのです。考え方や動き方がわかってくれば、そのうちに先回りして考えを引き出すことができるようになり、指示待ち人間から脱却することができるでしょう。

責任のある重要な立場

責任感を自覚させることも、指示待ち人間を成長させる手段の一つです。わざと責任のある重要な立場なのだということを相手に伝えて、責任感を引き出すことで、人任せにすることのないメンタルを生み出してもらうようにします。

やみくもに責任があるとだけ伝えてしまったのでは、不安から指示待ち人間に戻ってしまうこともあるため注意してください。いきなり責任があるのだというのではなく、順序を追ってある程度考えて動けるようになってから、責任へ自覚を持つように促すことをおすすめします。

周りの環境を作る

職場で、どんな環境を作っておくかも肝心です。周りの環境がどんなものであるのかによって、指示待ち人間のままでいられるのか、そういうわけにはいかないと奮起するのかが変わってきます。チームで仕事をするのであれば、チーム間に信頼があればあるほど、相手にだけ負担をかけないようにと、立ち上がる動機になるでしょう。

また、自分が必要とされているのだと思えることによって人任せにはせず、自分で責任を果たそうとする気持ちが生まれます。その人を取り巻く環境によって、指示待ち人間でいるわけにはいかないと思わせることも、指示待ち人間から脱却させるための重要な一手です。

あらゆる説明をしておく

細やかな指示や完璧な指示を出すよりも、あらゆる説明をしておくことのほうが、指示待ち人間をつくらないためには大切なことです。いかに丁寧に説明できるかは、伝え方によって、その人のやる仕事がいかに大切なものなのか、重要なものなのかを伝えることにつながります。

全体像や目的をはっきりとさせ、自分がどの位置にいるのかを明確にすることによって、仕事に加わっているという意識を強く持たせ、責任感を引き出すことができるからです。

指示待ちタイプの適職

保守的な企業での仕事

仕事をする上でのスタンスは人それぞれであり、言い渡された仕事以外をするつもりもないという人もいるでしょう。指示待ち人間であることが、その人にとって悪いことではないのであれば、業務を確実に遂行してくれる分、会社としてはありがたい場面も多くあります。そういったタイプの人は、あまり新しいことは望まない人が多いため、保守的な企業での仕事が向いているといえるでしょう。

今までの実績を保つことが肝心であり、会社としても新しい業態に手を出す必要がないのであれば、その日やるべきルーティーンワークを全て終えてくれるタイプのほうが、仕事に貢献できるといえるからです。

ルーティーンのある事務職

事務職というのは比較的同じ仕事が多く、毎日同じルーティーンの中で過ごします。毎日を同じ仕事でも飽きずにいられることや、飽きていたとしても問題なく完遂できることも、指示待ち人間のよい特徴です。飽きっぽいタイプの人は、同じ仕事をきちんと毎日やり遂げられません。

そういう意味では、指示待ちタイプの人は、きちんと毎日やるべき仕事をこなすことができるため、滞ることなく仕事ができる人たちだといえます。もちろん、毎日同じことをきちんとこなせることも才能のため、良い悪いということではありません。

長年続いている大きな会社

長年続いているような大きな会社の場合、いろいろな仕事の環境があるため、指示待ちタイプの人でも比較的働きやすい職場だといえるでしょう。業務が細分化され、すでにできあがったルーティーンを回すことで、会社の利益を産むシステムができあがっているため、それ以上の業務をする必要がないからです。

割り振られた、仕事をきちんとこなすことが第一の目標となるため、考えて新しい案で仕事をする必要もありません。また、アクシデントが起きる可能性も少ないため、問題なく割り当てられた仕事を完遂することができるのです。

自分が指示待ちタイプの場合

周囲を観察してみる

指示待ちタイプから脱却したいと考えている場合まず最初にすることとして、周囲をしっかりと観察してみるようにしましょう。周囲の人たちが、どうやって割り当てられた業務以外を行っているのか、その仕事の仕方を知っておく必要があります。

指示待ちタイプの人には、周囲からどう見られているかを気にしていない人が多く、逆に言えば自分の周囲の人がどんな風に仕事をしているのかを、知らない人が多くいます。まずは、周りを真似ることによって、どうやって動けばいいのかを学んでいくようにしましょう。

活発なコミュニケーション

指示待ち人間を脱却する上で、仕事をする環境の人々との活発なコミュニケーションは必要です。仕事をする相手が何を考えていて、何を思っているのかを把握できるということは、評価よりも前に信頼や安心感につながります。

何を考えているのかわからない相手とうまく仕事をやろうと思っても難しいため、何を考えているのかわからない相手に、人は無難な仕事を押し付けがちです。その悪循環は、結果的には指示待ちタイプの人の不安や自信のなさにつながり、ますます責任の伴う仕事を割り振ることが難しくなってしまいます。

コミュニケーションを介して、自分がどんな人間であるのか、何を考えて仕事をしているのかという人間性を理解してもらうことによって、相手もまた仕事がやりやすくなるのです。

自分で考えることを増やす

指示待ちタイプの人は、周囲をしっかりと観察することから始め、自分で考えることを段々と増やすようにしていきましょう。どうしてその指示は振られたのか、何のためにやるのか、何が目的なのかなど、why、what、whoといった具合で、一つのものごとに対して考えることを、増やせば増やすほどそれは習慣化します。

指示中も考えることで習慣化すると、説明されていない事柄や矛盾から、疑問点がわくようになるでしょう。普段から活発なコミュニケーションを取っていると、相手も何を考えているのかが気になり、考えや意見を知りたいと口にしてくれるようになります。自分の意見が、周りに必要とされてくるようになるのです。

自分がどう思い考えているのかを、口にすることに慣れていけば自然と打ち解け、自分の考えを聞かれることが増えるため、自然と自分で考えるという機会が増えていくことでしょう。

 

周囲の環境から見直して改善していこう

指示待ち人間からの脱却に肝心なことは、周囲の環境です。周囲の環境が甘えられるようなものや、見えない不信でつながっているようなものでは、信頼して仕事を任せることができないからです。

自立心を産み、責任感を持たせるような環境をつくるためには、いかに重要な仕事をしているのか、その価値観を自分に置き換えてもらう必要があります。仕事と自分の評価が重なったときに、はじめて責任を自覚することができ、自分から能動的になろうという意識が、人には芽生えるのです。

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