愛車がもっと好きになる、ロードバイクの簡単・ラクチン洗車法

愛車がもっと好きになる、ロードバイクの簡単・ラクチン洗車法

CYCLING 2018.04.22

通勤や休日のアクティビティに大活躍してくれるロードバイク。長く、安全に乗るためには日々のメンテナンスは欠かせません。ここではロードバイクの水洗い、そしてマンションでもできる水を使わない簡単な洗車方法について紹介しましょう。

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通勤や休日のアクティビティに大活躍してくれるロードバイク。そんなロードバイクは主に舗装路を走るので、土の上を走るMTBのように泥まみれになるケースは少ないかもしれません。それでも乗れば乗るたびに汚れは少しずつたまっていきますから、長く、安全に乗るためには日々のメンテナンスは欠かせません。

ここではロードバイクの水洗い、そしてマンションでもできる水を使わない簡単な洗車方法について紹介しましょう。

ロードバイクの洗車についての注意点

必要な道具

ロードバイクを洗車するときにそろえておきたい道具として必要なものは、まずビニール手袋です。油汚れなどで手が汚れては作業がなかなかはかどりませんし、手袋をすれば作業中のケガの予防にもなります。薄手の使い捨てタイプのものなら、こまめに取り換えていつでもきれいに作業できるのでおすすめです。また、通常のフレームの汚れならタオルをきつく絞った水拭きでも十分ですが、しぶとい汚れには中性洗剤を用いるとよいでしょう。台所用洗剤でもかまいません。必要に応じてパーツクリーナー、潤滑剤、ワックスなどもあると便利です。タオルや新聞紙などは豊富に用意しておきましょう。油汚れを落とすディグリーザー、パーツクリーナー、ふき取りがきれいにできるマイクロファイバータオルなどが組み合わされている洗車セットも市販されてます。一つ用意しておくと便利です。

DODA

雨の後は必ず洗車する

ロードバイクの洗車のポイントはただ一つ、“マメにやること”です。けれども、それを実践することはなかなか難しいことです。そこでまず、「雨の日に走行したらできるだけ早く洗車する」ということを意識してみてはいかがでしょうか。雨の日に走ってそのまま放置しておくと金属パーツのサビの発生の原因になります。また、砂や金属片などを雨水とともに巻き上げることが多くなるので、自転車の性能を大きく損ないます。もちろん泥だらけ車体は、見た目も相当にみすぼらしい感じになってしまい、確実にサイクリングへのテンションも下がってしまうことにつながります。これを避けるためには、雨上がりには必ず洗車し、細かく注油する習慣を身に付けたいものです。

ロードバイクを水洗いする

パーツを外す

十分な時間とスペースがあるのなら、ロードバイクの丸ごと水洗いに挑戦してみましょう。水道から近く、ホースで水がかけられる場所がベストです。丸ごと水洗いの準備として、まずはサイクルコンピューターやライトなど、電気系統のパーツを外しておきます。自転車のパーツは基本的に防水加工されているので、多少の水がかかっても壊れたりすることはありません。しかし、細かい隙間から水が入り込むことも考えられます。万が一の場合に備えてそれらのパーツは外し、個別に水拭きするなどしたほうがきれいになります。

ホイールを外して洗浄する

フロント・リアともに、ホイールも外してしまったほうが洗浄しやすくなります。倒してあるクイックレリーズレバーを引き起こしてハウジングナットをゆるめれば、ホイールはすぐに外れます。ホイールを外したら、タイヤに亀裂がないか、リムに傷がないかをチェックします。タイヤに亀裂がある場合は、これを機にタイヤ交換もしてしまいましょう。リムは、雨水で巻き上げた砂や金属片がブレーキシューに付き、これによって激しく傷つけられていることがあります。ほこりや泥汚れ、チェーンの油汚れなどをまとめて落としてくれる複合クリーナーを使って洗い、水で流してウエスできれいに拭き取っておきます。

チェーンを洗う

チェーンは砂や金属片、ギアの鉄粉などで想像以上に汚れています。もともと潤滑油がついているため、それらの汚れを吸着していることが多いのです。チェーンの洗浄はチェーンクリーナーを吹き付けて油を溶かし、チェーンクリーニングブラシで汚れを取り除くのが基本です。チェーンカッターがあるのならチェーンをギアから外してバケツの中に入れ、チェーンクリーナーを吹き付けて洗ってしまうのが簡単です。これなら周囲に汚れも飛び散りません。チェーンを外さない場合も、ブラシで強めにゴシゴシこすって固まった油汚れを掻き出すようにするのがコツです。汚れが飛び散らないように、新聞紙などで覆って作業するといいでしょう。チェーンを洗った後は水気をよく拭き取り、仕上げに潤滑剤をスプレーしておきましょう。余った油はウエスで拭き取っておきます。

車体を洗浄する

車体は、まずホースからのたっぷりの流水で洗います。全体に水をかけ、スポンジなどでこすって汚れを柔らかくしておきます。次にバケツの水に中性洗剤(台所用でもOK)を溶かして洗剤液を作り、これをスポンジにつけて優しく洗います。スポンジに中性洗剤を直接付けて洗うのは、変色などの原因になるのでやめましょう。スポンジでこするのは、必ず車体の高い位置から始めて低い位置に向かって行います。車体の下側や裏面は目につきにくいですが、泥などが跳ねていることが多いので入念に行いましょう。ブレーキやディレーラ、レバーなどの入り組んだ部分は、細いブラシを利用するときれいになります。100円ショップなどで売っている簡単なブラシでも十分に役に立ちますから、一つ用意しておくとよいでしょう。

水を拭き取る

スポンジやブラシで洗った後は、もう一度よく水を流して洗剤の泡をすっきりと洗い落とします。その後、クリーニングクロスで空拭きをして水気を拭き取ります。吸水性の高いマイクロファイバークロスなら、水気も除去しやすく便利です。この作業も車体の高い位置から低い位置に向かって行うのが基本。シフトレバーやブレーキなどの細かいパーツの隙間に入った水は、クロスが入りにくく拭き取りにくいものです。このような箇所はノズルの細いエアダスターを使い、水気を吹き飛ばしてしまえばOKです。また、車体を15?ほど持ち上げてトンッと地面に落とすと、パーツの隙間から水がこぼれ出てくることがあります。これもきれいに拭き取り、仕上げていきましょう。水気の拭き残しはサビの発生につながります。細かいところまで気を抜かず、最後までしっかりと拭き取りましょう。

ワックスで仕上げる

車体洗いの仕上げは、はっ水・光沢・防汚効果を持つワックスでコーティングするのがベストです。ワックスを塗り、柔らかい布でしっかりと拭き伸ばしていきましょう。コーティングした被膜が塗装面を保護して、雨やほこりなどの汚れから車体を守ってくれます。ロードバイクの車体はしっかりと塗装されているので本来はサビに強いのですが、路面から飛ばされた小石などが当たった小さな傷をきっかけにサビが発生することもあります。ワックスコーティングで被膜が重なっていくとフレームに傷がつきにくくなり、サビも防いでくれます。一度に何重にもコーティングするのは大変ですから、マメに洗車し、マメにワックスを塗っていくことが強いフレームを作っていくことにつながります。

注油する

洗車が終わったら必ず注油をします。洗車と注油はセットと考え、絶対に忘れないようにしましょう。注油箇所は基本的に動くところです。チェーン、ギア各部、ブレーキ本体の可動部、ブレーキレバー、シフター、シフトワイヤーなど。ディレーラ各部には、保持力の強いチタンスプレーがおすすめです。どの箇所も、注油後のはみ出した余分な油は柔らかいウエスで拭き取っておきましょう。走行時に油が飛び散ることがありませんし、その後の汚れを引き寄せるリスクが減少します。なお、クランクの根元のボトムブラケット、ペダルの根元、ホイールハブ、ハンドル下のヘッドパーツなどにはグリスが入れられています。潤滑剤はグリスを流してしまうので、これらの箇所には使ってはいけません。

プロの洗車サービスもある

自分でやるのが面倒くさい、あるいは自信がないというのであれば、プロによる洗車サービスもあります。ほとんどの自転車専門店では、洗車と各部調整のメンテナンスをセットで受け付けています。料金は3,000円~5,000円が一般的。一度相談してみてはいかがでしょうか。プロならではの細かい視点で、素人が気が付かないようなところまできれいにしてくれます。また、それによって自転車の安全性も担保されます。一年に一度くらいはプロのメンテナンスを受けてみるのもよいでしょう。

マンション内で水を使わず洗車する

ベランダがなければ廊下を使う

ロードバイクを丸ごと水洗いするにはそれなりのスペースが必要です。しかし、マンション住まいなどでそのスペースが確保できないというのであれば、丸ごと水洗いしなくても洗車できる方法があります。ベランダでもできますし、ベランダがなければ廊下の狭いスペースでもできます。まず、作業する場所にビニールシートを敷き、周囲への油跳ねなどに注意するようにします。そのビニールシートの上にロードバイクをスタンドで立てることによって、自転車1台分の省スペースで作業できます。手が汚れないように使い捨てのビニール手袋はもちろん、油や汚れの飛び散り防止、拭き取り用として新聞紙もたくさん用意しましょう。

パーツを外し、全体を水拭きする

丸ごと水洗いするときと同様、電気系統のパーツは外して個別に水拭きします。ホイールやチェーンは装着したまま作業しましょう。まずはバケツに水を溜め、タオルを濡らしてきつく絞ったもので車体やフレーム等を水拭きしていきます。中性洗剤は不要です。拭き取りの順番は丸洗い時と同様、高い位置から低い位置へが基本。フレームの裏側など、泥が固まっていたり汚れが激しかったりする部分は、タオルに水を多めに含ませて汚れを柔らかくしながら拭き取ります。仕上げにはきつく絞ったタオルで拭きます。フレーム全体を、タオルを折り換えながら常にきれいな面で拭いていくとよいでしょう。ディレーラやギアなど、油分の多いところはタオルが汚れてしまうので後まわしにするのがコツです。

チェーンの洗浄

ロードバイクを丸洗いできないときのチェーンの洗浄は、ワコーズ チェーンクリーナー、ワコーズフォーミングマルチクリーナーなどの洗浄スプレーを使うのが便利です。ワコーズ チェーンクリーナーは、防錆剤が配合されており、サビが発生しにくいクリーナーです。また、乾燥しにくいので、少ない量で洗浄できることもメリットです。ワコーズフォーミングマルチクリーナーは、弱アルカリ水溶性ノンシリコーンタイプの泡状の「水なし簡単洗浄剤」。素材に優しく、スプレー後に水洗いやすすぎをする必要もないので簡単です。どちらも、チェーンを外さなくてもチェーンの頑固な油汚れを落とすことができます。新聞紙等で周りに飛び散らないよう、注意しながらクリーナーを吹き付けましょう。

泡を拭き取る

チェーンクリーニングの後は、チェーンに付いたクリーナーの泡をきれいに拭き取り、潤滑剤などをスプレーしておきます。チェーンクリーナーには防錆剤が含まれていることも多く、サビの発生が抑えられるようにつくられています。水分を拭き取ることにあまり神経質になることもありませんが、マイクロファイバークロスなどで優しく拭き取っておくことをおすすめします。また、チェーンを洗浄する際に他の箇所に飛び散ったクリーナーの泡をきれいに拭き取っておくことを忘れずに。車体に飛び散った泡などが、変色の原因になることもあります。きつく絞ったタオルで水拭きをし、その後は水洗い時と同様、ワックスで仕上げをしておくのがベストです。

注油する

先にも述べましたが、洗車と注油はセットです。サビの防止とスムーズな駆動のため、水拭き洗車をした後も必ず注油をするようにしましょう。ポイントは水洗い洗車の場合と同じです。ディレーラやシフトレバーなどの稼働部を中心に細かく注油し、余分な油はきれいに拭き取っておきます。余分な油は小さなほこりや金属辺などを吸着し、新たな汚れを引き寄せるからです。また、先に紹介したグリスが入れられているところは、潤滑剤を挿すと流れ落ちてしまうので注油禁止です。もちろん、ブレーキシューへの注油もブレーキが利かなくなるので絶対禁止です。

きれいにすると一層愛着が増す

ロードバイクの洗車方法をご理解いただけたでしょうか。自分でパーツを外したり、洗浄したりすると、その仕組みもよくわかり、より一層ロードバイクへの理解と愛着が深まります。複雑そうに見える自転車も、自分で触ってみれば予想以上にシンプルな構造であることに気づくはずです。その理解はそのまま走行の安全性につながりますし、愛車との長い付き合いにつながっていきます。自転車は細かいパーツが多くて、洗車するのが少し面倒くさそうに感じるかもしれません。しかし、やってみれば意外に簡単。恐れるに足らずです。まずは一度チャレンジしてみませんか。

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