気品ある腕時計、カルティエ。洗練された大人にふさわしいジュエラー

気品ある腕時計、カルティエ。洗練された大人にふさわしいジュエラー

FASHION 2018.03.11

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他の人にはない魅力を身に付けたい

上質なものに囲まれると、自らも研ぎ澄まされるもの。身に着けるものの場合はなおさらです。高級時計と呼ばれるものはあまたあれど、カルティエの魅力はなんといっても、独特で、多岐にわたる独創的なデザインでしょう。

着けることで醸し出される視覚的な優雅さと、上品で上質な素材感は自らの満足感やモチベーションをも高めてくれるのです。「他人とは違う、自分なりの個性を引き立てる腕時計と出会いたい」、カルティエはそんな人におすすめのブランドです。


カルティエというブランド

フランスのジュエリーブランド

カルティエは、マスタージュエラーの称号を受けたルイ・フランソワ・カルティエが、1847年に師匠であるアドルフ・ピカールから譲り受けたパリのモントルゲイユ街29番地のジュエリー工房から始まりました。

DODA

当時、既にフランス国内の王室貴族御用達ブランドとして名声を馳せつつありましたが、時代の社交界インフルエンサー、ナポレオン3世の妃、ユゥジェニー皇后の目にとまり、その人気が瞬く間に世界中に広がっていきました。

英国王・エドワード7世が「王の宝石商、宝石商の王」と残した言葉もあるように、「王室御用達」の名門中の名門ブランドなのです。

取り扱いは多岐にわたる

カルティエといえば、ジャン・コクトーが小指に2つ嵌めた「トリニティ・リング」が有名。友情を意味するホワイトゴールド、忠誠を示すイエローゴールド、愛を表すピンクゴールドの3色リングです。

しかし、その洗練されたデザインは、今や指輪やジュエリーだけではなく、時計、革製品、筆記用具などでも展開されており、セレブをはじめ多くの人々に愛され続けています。「カルティエ」と聞けば、宝飾品よりもこれらのグッズを先に思い浮かべる人も少なくないかもしれません。

時計とジュエリーが主力商品

実は、そんな名門ブランド・カルティエは「世界で初めて男性用腕時計を完成させた」ブランド。もともと出身がジュエラーなだけに、「宝飾品と時計」を組み合わせています。それがカルティエの主力商品です。

多くの有名ブランドは、昔からの老舗や百貨店に入っていますが、カルティエも例外ではありません。ブランドとデパート、相互のブランド力の相乗効果で流通面での優位性を確立してきたのです。

日本での初上陸は原宿

カルティエが日本で初めてお目見えしたのは、1974年のこと。原宿にまだ竣工して間もないパレフランスの2階、カルティエ・ブティックがオープンしました。当時の日本では、まだオープンカフェなど知られていない時代です。

シェード下のテラスでハイソな外国人が英字新聞を広げたり、ティータイムをしながら語り合っているような異国情緒溢れる憧れのエリアでした。他にもゲラン、ジバンシー、グッチ、ウンガロなどの名だたるブランドが店をかまえていました。


カルティエの腕時計の特徴

150年以上の長い歴史を通して、多くのセレブから絶大な支持を得てきたカルティエ。その最大の特徴は独創的で、他に類を見ないデザインでしょう。時代の流行や人気に媚びることなく、敢えてユーザーコンセプトを絞り込んだ製品への情熱を感じます。

芸術的な腕時計

ロレックス、オメガやパテック・フィリップなど腕時計業界を牽引してきたいくつもの高級腕時計ブランドがあります。しかし、カルティエはもともとジュエラーである気質もあってか、「スタンダードな高級時計」というよりは、「美と芸術性の追求」をテーマとしたものづくりを目指しているように感じられます。

メゾンの美学である、洗練されたデザインこそがカルティエの神髄だといってもよいでしょう。

独自路線の高級品

奇抜なものばかりでない、シンプルかつ「カルティエらしい」デザイン。豊富なシリーズのそれぞれのラインナップにも見られるように、常に新しいものを探求し、生み出していく開発力の高さが幾多の人々を魅了してきたのです。他に類をみない独創性が息づいています。

サイズ展開をしている

実用面での独自性もあります。通常、腕時計は男性用が主力と捉えられており、男性用、女性用と分けてターゲティングされているのが一般的です。そんな中で、カルティエは同じモデルでもS、M、L、XLといったサイズ展開をしており、性別を問わず、自分に合ったサイズ、装いに合ったサイズを選ぶことができます。

男性が身につけられる装飾品の小物類が女性より少ないからこそ、こんなところへのこだわりもカルティエならではといえるでしょう。

現在はクオーツ式が多い

腕時計といえば、現代では「クォーツ」が主流。電波時計もあり、秒単位の正確さを誇ります。しかし、腕時計はもともと手巻きの機械式から始まり、その後、ローターが開発され、自動巻きが生まれました。

スイスをはじめとする国々で優秀なウォッチ・メーカー(時計職人)がひとつひとつ丹念に作ってきたものです。それが時計業界の伝統でした。

時計業界の変遷

1960年代、日本のセイコーが世界で初めてクォーツ時計を市場に投入します。その後、各メーカーが製造に参入し、クォーツは市場を席巻しました。

小型で安価、しかも精度が高いクォーツ時計の台頭で、これまで機械式を生産してきた欧米の時計メーカーは大打撃を受け、クォーツに転換せざるを得なくなっていったのです。これを「クォーツショック」とも呼ばれています。

機械式時計の魅力

バブル期あたりから、機械式時計の魅力が見直され、高級時計といえば「機械式」という価値観が定着してきました。高級時計メーカーでは、技術の結晶ともいえる機械式にこだわるところも少なくありません。そのこだわりは、「機械時計しか作らない」(クォーツは絶対つくらない)というメーカーもあるほどなのです。

機械式時計のよさ、それは「味わい」です。手に取ったときの繊細さと、重厚感が時計好きにはたまらない魅力。複雑な内部構造の全てが、職人の手で一つ一つ組み上げられているのです。まさに工芸品といってもよいでしょう。


腕時計の魅力溢れるモデル

カルティエブランド・コンセプトや歴史は数多く残されています。独自路線を行く洗練されたコレクションの数々を詳しく見ていきましょう。

戦車の轍がモチーフのタンク

豊富なシリーズの中でも特に人気が高いのが「タンク(=戦車)」。第一次世界大戦で連合軍が苦戦する中、ルノー社製の最新鋭戦車に乗ったアメリカ人パーシング総司令官がドイツ軍を鎮圧し、パリはドイツ軍から解放されました。

ルイ・カルティエはこれを記念し、平和への願いを込めて開発した時計がこのタンクです。ルイはパーシング氏にこれを贈ったとされています。

当時は円形の文字盤が主流でしたが、彼は従来の概念にとらわれることなく、角形文字盤のケースとベルトが一体化した流れるようなフォルムを生み出しました。創業直後からのロングセラーです。特に有名なタイプは次の2点です。

マストタンク

ルイ自らが愛用していた「タンク・ルイ・カルティエ」シリーズの一角である「マストタンク」。ダイアル(文字盤)デザインが豊富で、クォーツ搭載の薄型なケース、ベゼル(時計ケースの枠部)がシンプルなことから、上品で華やかなシーンにもシックなファッションにも合います。初めての1本にもおすすめです。

タンクMC

タンクシリーズ中、カルティエ初の自家製量産用自動巻ムーブメント「マニュファクチュールキャリバー1904MC」を搭載したモデル。そもそもタンクMCの「MC」は、「マニファクチュール・カルティエ」の頭文字に由来しています。

有名ブランドでも、中のムーブ(キャリバー)は他社製を使っているというのはよくあることですが、「自社製を使う」ということは、つまり、時計メーカーとしての確たる自信を表しているのです。

流線型のバロンブルー

2007年に発表されたバロンブルーは、そのデザインと使い勝手のよさから、カルティエ腕時計の代名詞のような人気モデルとなりました。ネーミングはフランス語で「青い風船」という意味で、風船のような丸みを帯びたデザインが特徴。

スーツにも合いそうなデザインで、俳優ジョニー・デップや英国キャサリン妃が愛用しています。

サファイアガラスの風防

風防(文字盤を覆うガラス部)・裏蓋ともにドーム型に仕上げられており、ケースサイド・竜頭(リュウズ)部の細部に至るまでラウンドを意識してデザインされているのがわかります。

その丸みを帯びた滑らかな風防には、サファイアガラス(サファイア・クリスタルともいう)が使用されていますが、採用している理由は見た目の美しさだけではありません。現代では、スマホでも採用されているほど、ダイヤモンドに次ぐ硬度を誇るからなのです。

貴婦人を意味するラドーニャ

メキシコ出身の世界的な個性派女優マリア・フェリックスの注文により、カルティエが製作した有名なアリゲーターネックレスがあります。そのデザインから着想を得たというラドーニャ。

ケースやブレスレットはワニの頭や鱗のようなデザインが施され、非常に重厚感のあるブレスレットと個性的な文字盤のフォルムが、カルティエならでは。ゴージャスでエレガントな仕上がりとなっています。ジュエリーとして着飾る時計といえるでしょう。

歴史が古いパシャ

「プールで泳ぐ際に着用できる時計が欲しい」という依頼を受けて、ルイ・カルティエが製作した角型防水時計、タンクエタンシュ。世界初の防水機能付き時計といわれています。

これに改良を重ね、丸型ケースにした代表的なラインが、カルティエパシャ。1985年に発表された。この防水時計の依頼主が、モロッコの太守、エル・ジャヴィ公でした。

パシャは、「太守」という意味を持つ言葉で、もともと、オスマン帝国の高官、高級軍人の称号でしたが、現代でもエジプトやトルコの高官に使われている尊称です。

「パシャ」の魅力

100m防水というスポーツウォッチ機能を兼ね備えながら、エレガントな装いにもフィットする滑らかなデザインと、豊富なサイズ展開が魅力のパシャ。ねじ込み式のリューズカバーがチェーンでケースと繋がれている点も、パシャの独特で特徴的なデザインです。

しなやかなパンテール

1980年代に登場した独特の角型ケースに細かいリンクブレスレットが特徴の気品あふれるパンテール。その名前はパンサー(豹)に由来しています。5つの細かいブロックパーツを組み合わせて構成されているブレスレットは、ケースから続くサイドのラインが腕を伸ばした豹のようなしなやかさをイメージさせます。

2000年代半ばころ、惜しまれつつも生産終了となっていましたが、昨年2017年にジュネーブサロン(SIHH)で復活を果たしました。基本的なデザインは従来のまま、カルティエらしくシンプルでグラマラスな気品を醸し出しています。

男性に人気のカリブル

2010年に初のメンズ専用コレクションとして登場したカリブルは、初の自社生産の自動巻きムーブメント1904MCを搭載した完全自社製のコレクション。カリブル=キャリバーで、ムーブメントを示します。

カルティエのメンズ・ウォッチシリーズの中に新境地を開いたともいえるモデルで、現代では男性用の代表作と評されています。そのデザインはスポーティでありながら、高級な立体感、クラシカルでありながらモダンさも感じさせる完成度の高いもの。

13年にはダイバー、14年にはクロノグラフも発表され、コレクションはさらに進化し続けています。

アクティブ感のあるドライブ

個性的でありながら、シンプルさとカルティエの伝統的感性を兼ね備えたデザイン。2016年から新たに加わったシリーズです。気品「Follow Your Inner Drive」=「本能に委ね自然体でありつつも、内面は非常に洗練されたエレガントな男」というユーザーイメージが製品に現れています。

ケースの裏蓋はシースルーバックになっており、搭載された美しいムーブメントの動きを堪能することができます。メカ好きにはたまらないトゥールビヨン搭載モデルも。ギョーシェ彫りのダイヤルが、ことさら気品を高めているのです。

ギョーシェ彫りとは「持ち歩く芸術」とも呼ばれるブランド「Breguet」の創始者アブラアン・ルイ・ブレゲ氏が考案した繊細な装飾とその技法ことです。


カルティエを身に付け上質を感じ取ろう

ブランドメーカーには、知られざる歴史があります。フォルムやデザインだけでなく、ブランドメーカーが語り継ぎたい伝統があるのです。

やはり、腕時計は自らの腕に装着して、視覚的にそして肌の感触でその上質さをを体感してほしいもの。自分らしさを表現するツール、そして、自らの情熱や信念を高めるアイテムとして腕時計を身につけたいですね。

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