ハマーの燃費や維持費。メリットとデメリットを知って知識を深めよう

ハマーの燃費や維持費。メリットとデメリットを知って知識を深めよう

CAR / MOTORCYCLE 2018.04.01

かっこいいハマー。そのかっこよさとは裏腹に、燃費や維持費の悪さというデメリットが目立ってしまいます。しかし実際はデメリットばかりではありません。維持費も工夫をすることができます。ハマーの正しい知識を深めましょう。

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ハマーの燃費は思ったほど悪くない

ハイブリッドカーが主流になりつつあるこの日本で、ハマーの燃費は「悪い」というイメージを持っていませんか?維持費に関しても他の車よりも高いと思われがちです。ハマーの燃費や故障など、悪いイメージばかりが注目されていますが、実際のところはどうなのでしょうか?

今回は、これからハマーを取得しようとしている方へ向け、燃費・税金・諸経費など、ハマーについての正し知識についてお伝えします。

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車「ハマー」とは

車体は知っているけれども、詳細はあまり知られていないハマー。どのような種類があり、どのような特徴があるのかをみてみましょう。

ハマーの種類

車は道路を走るものです。しかしハマーは、通常の車では走行不能な悪路や砂漠・急こう配などの「走れないところを走る車」として設計されました。ハマーといっても1種類だけではありません。

1992年に販売された当初は、H1という「ハンヴィー」を一般向けに製造されたものだけでした。その後、2002年にH2、2005年にH1のエンジンが日本のいすゞ製に変更されたH1 ALPHA(アルファ)、2006年にH3といったモデルが販売されています。

ただ、ハマーの代名詞でもある「ハンヴィー」を基準としたものはH1のみで、H2とH3はSUVやピックアップトラックを参考にしたモデルです。したがって、「純粋なハマー」はH1のみといってもよいでしょう。

ハマーの特徴

ハマーはアメリカにあるGM(ゼネラルモーターズ)のSUVブランドです。1992年、同国のAMゼネラル社が軍用車である「ハンヴィー」の基本構成部品を共有した、一般向けの車両を製造。その後GMがハマーを買収し、後の基本となるH1、H2、H3を開発・販売しました。

H2からは軍用車とは全く関係のない、高級SUV車として販売。そのほかに、SUVとピックアップトラックを掛け合わせた「H2 SUT」(スポーツユーティリティトラック)も販売されました。

2008年に発売された「H3T」が「H2 SUT」と同様のスポーツユーティリティトラックとして位置づけられています。

しかしGMが倒産してしまい、約18年間使用されたハマーは2010年に廃止。GMのハマーというブランドはなくなってしまいましたが、2017年に上海モーターショーでハンヴィー・エキスポート社が「ハンヴィーCシリーズ」という名前でハマーのレプリカを製造するとし、復活させました。

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ハマーH1とは

日本ではほとんど見かけることがないH1。ハマーの代名詞であるのがこの車種です。H1の魅力に触れてみましょう。

ハマーH1の特徴と歴史

1992年、AMゼネラルで生産されていたアメリカの軍用車である、ハンヴィー(高機動多用途装輪車両)の基本構造部品を共有し、民間SUV仕様として登場したのが「H1」です。

もともとハンヴィーは一般販売をする予定はありませんでした。しかし、ハンヴィーが大好きであったあの「ターミネーター」で有名なハリウッドスター、「アーノルド・シュワルツェネッガー」がAM社に一般販売化を強く要望したことから、民間向けを製造することとなったのです。

ボディの形状は、ピックアップトラックの「4ドアオープントップ」のほかに、フルハードトップの「4ドアワゴン」が存在。
「4ドアオープントップ」には、純正オプションとしてハードトップに改造した「SUT(スポーツユーティリティトラックの略)タイプ」と、ベースとなるハンヴィーに似たハッチバック式のリアゲートを持つ「スラントバックタイプ」も製造されていました。

ハマーH1のスペック

歴史のあるH1。どのくらい大きくて、どのような仕様になっているのでしょうか。詳細は以下の通りです。

【車体寸法・エンジン・その他仕様】

  • 全長:4,686mm
  • 全幅:2,197mm
  • 全高:1,956mm
  • 車両重量:3,091〜3,684kg
  • エンジン:水冷V型8気筒OHVターボ
  • 総排気量:6,489cc
  • タンク容量:メイン95L サブ64L
  • 車両重量:3,091〜3,684kg
  • トランスミッション:4速AT
  • サスペンション:ダブルウィッシュボーン式コイルスプリング
  • 駆動方式:4WD

ハマーH2とは

ハンヴィーをモデルにしたH1からはかけ離れた作りになって登場したH2。スタイルはH1によく似ているけれど、中身は全く違います。

ハマーH2特徴と歴史

2002年、GMブランドのシボレー・タホをベースとして開発されたフルサイズSUV。軍用車の要素は一切なく、H1のスタイルを残しているのは見た目のみといってもよいほどです。
サスペンションも一般的なものに変更。アメリカ人が好むGM製SUVの乗り心地を実現したこのモデルは、高所得層を中心に人気を博しました。

SUVのほか、ピックアップトラックの「H2 SUT」も販売。「SUT」とは「スポーツユーティリティ」の略で、SUVとピックアップトラックを融合した性質の車をさします。このモデルは、H2の2列目シートより後ろからのルーフをそのまま取り払ったデザインになっており、H2のなかでも希少。

都会やテレビなどでたまに見ることができるハマーのリムジンは、このH2がモデルになっています。定員は客室のみで8名。全長は約8,7mあり、購入はもちろんですが、パーティーやウェディングなどでレンタルできるようにもなっています。

ハマーH2のスペック

H1とは全く仕様が異なるH2。どの部分が変更されたのかをみてみましょう。

【車体寸法・エンジン・その他仕様】

  • 全長:5,171mm
  • 全幅:2,062mm
  • 全高:2,012mm
  • 車両重量:2,903kg
  • エンジン:Vortec 6000 V型8気筒 OHV
  • 総排気量:5,967cc
  • タンク容量:121L
  • トランスミッション:4速AT
  • サスペンション:前/ダブルウィッシュボーン+トーションバー 後/5リンクコイルリジッド
  • 駆動方式:4WD

ハマーH3とは

親しみのあるH3。ボディもコンパクトになり、扱いやすくなりました。H1、H2より経済的にもやさしく、比較的維持がしやすいタイプです。

ハマーH3の特徴と歴史

2006年に製造された、シボレー・コロラドのシャーシをベースに小型化したモデル。当時搭載していたエンジンは排気量が小さくV型でもないので、トルク不足からアメリカでは不人気でした。その不評を受け、2007年に5,3L V型8気筒のエンジンを搭載したH3 ALPHAが登場しました。

H2をよりコンパクトにしたボディはトヨタのランドクルーザーより小さいため、日本では比較的乗りやすい仕様になっています。2008年に2009年モデルとして、ピックアップトラック型の「H3T」が登場しました。H2 SUTと同じように、スポーツユーティリティタイプとして位置づけされています。

当初のハマーのコンセプトにあった「走れないところを走る車」という性質はH3にももちろん搭載されており、ラリー・レイドでも活躍。2007年のダカール・ラリーでは、四輪部門で総合8位を記録しました。

ハマーH3のスペック

H2よりもコンパクトになったH3。ラリーでも活躍した魅力的な仕様です。

【車体寸法・エンジン・その他仕様】

  • 全長:4,742mm
  • 全幅:1,897mm
  • 全高:1,872mm
  • 車両重量:2,654kg
  • エンジン:直列5気筒、V型8気筒
  • 総排気量:3,460cc
  • タンク容量:87L
  • トランスミッション:5速MT、4速AT
  • サスペンション:前/独立SLAトーションバー 後/マルチリーフ、セミエリプティックシングルステージリーフスプリング
  • 駆動方式:4WD

ハマーの燃費は?

車を維持するうえで切っても切れないのが「燃費」。最近の車種は低燃費性能を謳っているものが多いなか、ハマーはいったいどのぐらいなのでしょうか。

ハマーの燃費

H1は特に大きな車体なのですが、ディーゼルエンジンを搭載しトラックと比べると車体が軽いことから、実燃費で4/Lとされています。また、いすゞ製のエンジンを搭載しているタイプもあるので、もう少し伸びる可能性もあります。「H1はリッター2」といわれていますが、総合的に「リッター4」が妥当でしょう。

H2とH3はガソリンエンジンです。H2はH1より車体は小さくなりましたが、実燃費は4/L。H1と変わりません。しかし維持費はH1と比べると格段に安くなるので、全体的に比べるとH2の方が維持をしやすいでしょう。ただ、H2はハイオクを推奨しているので、ハイオクを入れるととても高価になります。

H3はレギュラーガソリンで実燃費は6/L。国産車でもこのぐらいの燃費のものはたくさんあるので、H3は「特に燃費が悪い」という言葉は当てはまりません。パワーも十分にあるので、国内では人気です。

ハマーの燃料タンク容量

大きな車体を維持するには、タンクの容量は大きくなければいけません。H1はメインのタンクが95Lなのですが、64Lの予備タンクを装備。予備タンクがあるといざというときに安心ですね。

H2とH3には予備タンクは装備されていません。H2は121L、H3は87Lの容量となっています。

H3は車体と比例し比較的タンク容量も小さいのですが、H1とH2を満タンにするには大変な労力になるでしょう。とくにセルフのガソリンスタンドでは覚悟して行く必要があります。

タイヤを変えてもさほど燃費は変わらない

「燃費をよくするためにタイヤを交換しよう」という文句をよく耳にします。しかしそれは「低燃費タイヤ」に交換したときで、ハマーのようなオフロードタイヤ仕様の車には当てはまりません。

ただ軽いアルミホイールだと、動かす力がその分少なくなるため、多少の違いがでてくる可能性があります。しかし車体の大きさに対してアルミホイールの軽さは大して問題にはならないので、タイヤを交換しても燃費が変わるということはないでしょう。

ハマーの維持費はどの位?

車には必ず「維持費」がかかってきます。ガソリン代のほかにも、税金や保険代、他にもたくさんあります。ハマーを維持するにはどのくらいかかるのかを把握しましょう。

ハマーの税金

車には毎年1回の「自動車税」と2年に1度ある車検時の「重量税」がかかります。これは排気量や重さによって値段が異なるため、大型車であるハマーは数字も大きくなってしまいます。

まずH1。排気量が6リッターを超えてしまうので自動車税は11万円。重量税は53,200円。1年間だとその半額の26,600円となります。

  • H2は自動車税が88,000円。重量税が15,000円/年。
  • H3は自動車税が58,000円。重量税が12,500円/年。

しかしこれは3ナンバーで登録した場合です。このような大型車は貨物仕様の1ナンバーで登録することができるので、自動車税が大幅に安くなります。

1ナンバーにした場合、自動車税は16,000円。重量税が15,000円/年。雲泥の差です。
1ナンバーは維持費のみを考えるととてもよいのですが、1年に1回の車検や高速道路では「中型車」扱いになってしまうので注意しましょう。

ハマー保険料金

ハマーは大型車ですが、自賠責保険料は「自家用乗用自動車」の区分になるので、国産の普通車と同じです。自賠責は毎年見直しされるものなので、その年度毎にチェックしましょう。

任意保険は保険会社や補償内容によって金額は大幅にかわります。ハマーだから高い、というものではありません。しかし年式が古いものになると、保険会社によっては加入できなかったり、同じ補償内容でも高額になる場合があります。

保険は必ず下調べをし、任意に関しては特に慎重に進める方がよいでしょう。

ハマーの駐車場代

日本の駐車場事情は、大型車にとってあまり好ましくありません。特に大きいH1やH2は、1台分だけでは入りきれない恐れがあります。

まず借りたい駐車場の大きさを知りましょう。そこに車体寸法を照らし合わせ、1台分でいけるのか2台分借りる必要があるのかを判断します。立体駐車場の場合、高さもチェックしなければいけません。

都市部から離れると月々の駐車場代は1万円かそれ以下が多いのですが、都市部になればなるほどその金額は上がっていきます。また、1台分の大きさも狭い傾向になるので注意しましょう。都市部であれば月々2万円〜。上限は場所によって異なります。

ハマーの修理代

アメ車は壊れやすいといわれています。「ハマーは燃費が悪い」といったイメージと同じで、一概にすべてが壊れやすいわけではありません。

だた故障してしまうと部品を輸入する必要があるため、国産車の修理のような感覚では金額もかかる日にちもびっくりしてしまいます。場所や状態によって異なりますが、一つの修理に10万円以上かかると予想しておきましょう。

また、中古車を購入するさいに一番気を付けなければいけないのが、正規ディーラーを通さない「中古並行輸入車」です。中古並行輸入車は安価でついつい手を出してしまいがち。しかしこれは大変な問題を抱えている車も多く、そのほとんどが開示されないため悪い部分が隠蔽されています。

そのため、不具合のある車を購入してしまい、修理代で泣きをみるということも多くあるので、相場より安い車は避けるようにしましょう。

ハマーが欲しい人には障害はない

ハマーにはたくさんの魅力があります。その見た目に心を奪われる人は後をたちません。デメリットももちろんありますが、メリットやデメリットはどの車にもあるものです。

世界的に有名なハマー。乗っていて注目を浴びるのが快感にもなってしまいます。全てを受け入れ手に入れた車は、なににも代えがたい宝物となるでしょう。

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