サーキット専用に開発されたFXX。走りを追求した世界を味わおう

サーキット専用に開発されたFXX。走りを追求した世界を味わおう

CAR / MOTORCYCLE 2018.04.03

走りを限界まで追求し、サーキット専用に開発されたフェラーリFXX。限定台数での販売となっているため、限られたオーナーのみが所有することができるFXX。最高級スポーツカー、フェラーリの世界や魅力を知り、サーキットで走るFXXを楽しみましょう。

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フェラーリの技術が詰まった最高級モデルFXXの魅力

スーパーカーとして名高いフェラーリの最高級モデルFXX。サーキット専用に作られたFXXには、エンツォフェラーリをベースに、フェラーリの技術を最大限まで活かしたグランツーリスモです。走りを追求して作られたFXXの魅力を知り、レースを楽しみましょう。

フェラーリFXXの世界

スーパーカーとして有名なフェラーリに、最高級モデルのFXXを発表。走りを追求したFXXには、他のスポーツカーでは近づくことのできない世界があります。

FXXプログラムの発足とFXXの誕生

2005年に、エンツォフェラーリをベースとして、フェラーリの持つ技術を駆使し、走りを最大限まで追求したサーキット専用モデル、FXXを発表。このFXXという名前は、エンツォフェラーリの開発コードであるFXにXを付け足し、さらなる可能性が秘められていることを表しています。FXXには、高性能テレメトリーシステムを搭載。

アマチュアながらも高い運転技術を持つフェラーリーの顧客が運転し、39種類もある運動特性のデータをピットで常時監視。データをフェラーリの技術者が分析し、フェラーリの顧客とともに検討していきます。技術者と顧客で検討していく開発計画はFXXプログラムと呼ばれ、フェラーリでも初の一般テストドライバーを起用した開発プログラムとなり、39種類の運動特性のデータは、新型車開発にも活かされる革新的な技術協力プログラムになります。

限られたオーナーに託された最高級モデル

フェラーリの最高級モデルFXXは、2005年12月に限定29台がフェラーリにより選出されたオーナーに対してのみ販売されました。マシン本体とメーカーのサポートがついた基本パッケージの価格は、150万ユーロ。日本円にして、2億円を超える金額での販売となりました。

通常の状態では、エンジン出力を抑制するコントロールがなされていますが、セーフティコントロールを解除することで、オーバーステア特性へと変化。フォーミュラ経験のあるプロレーサーでも乗りこなすことが困難となるFXX。購入したオーナーは、フェラーリに認定されているレーシングドライバーによる運転講習を受けることができます。

サーキットに特化したフェラーリ技術の粋

基本スペックがサーキット専用になっているフェラーリFXX。ボディパネルをカーボン製にし、車体重量を1,155kgと軽量化。空力特性も改善され、ダウンフォースはエンツォフェラーリより40%も上回っています。スポイラーは可動式のものを搭載し、サーキットに合わせて調節が可能。シートやペダルも、ドライバーに合わせて作られます。

エンジンは、6,262ccのV12エンジンを搭載しているため、800PS/8,500rpmという高出力を生み出すことが可能。トランスミッションは、F1の技術をもとに開発され、約80msecでギアチェンジを行なうことができます。FXX専用の19インチのスリックタイヤはブリヂストン製を採用。FXX専用に開発されたブレーキ冷却とパッドのシステムには、ブレボン製の大径セラミックコンポジット・ディスクブレーキを搭載しています。

サーキットでのタイム比較

どのようなF1のコースも再現可能な立体交差が珍しい、フェラーリのテスト走行のために設けられたフィオラノサーキットで行われたテスト走行。コース全長2,976.41mのフィオラノサーキットで、2007年にテストドライバー、アンドリア・ベルトリーニによるテスト走行で、計測されたラップタイムは1分16秒でした。FXXのエンツォフェラーリよりもラップタイムを5秒も上回り、速さを実証しました。

ニュルブルクリンクで行われたF1サーキットレースでは、ポルシェの最高ラップタイムが6分57秒だったのに対し、フェラーリFXXの最高ラップタイムを6分35秒と大きく上回る結果に。サーキットに特化したスーパーカーの実力を見せつけるレースになりました。

30台目のFXX

販売台数29台のFXXには、30台目が存在します。ドアの横に30の数字が書かれたブラックのボディカラーのFXXは、フェラーリのエースドライバーであったミハエル・シューマッハに送られました。ミハエル・シューマッハは、2007年、脳・脊髄障害研究所を支援するためのチャリティーに参加。

サッカー選手ジネディーヌ・ジダンを自身のFXXに乗せ、トラックイベントの会場となっていたマニクールサーキットを高速走行しました。その後も、ミハエル・シューマッハは、イギリスのテレビ番組で使用されている全長2.82kmのトップギア・テストトラックをFXXで走り、これまでの最高ラップタイム1分13秒を大きく上回る1分10秒を叩き出すなど、FXXの走行性能の高さと自身の運転技術の高さをアピールしました。

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止まることの無いFXXの進化

この先も進化を遂げていく可能性を秘めたFXXという文字に込められた思いは、2005年から始まり、今も止まること無く続いています。

FXXプログラムのその後

FXプログラムをベースに進化したFXXプログラムは、その後もテスト走行のデータをもとに開発が進められ、2005年に発表されたFXXを上回る走行性能を組み込んだFXXプログラムシリーズが発表されています。FXXに新しくトラクション・コントロールやカーボンブレーキを組み合わせたFXXエボルツィオーネプログラムやFXXプログラムから、さらに進化させた599XXプログラムなど、サーキットに特化したスーパーカーを開発するためのプログラムも日々進化。599XXプログラムで開発された599XXは、フェラーリのテストコースであるフィオラノサーキットでのラップタイムをFXXよりも1秒上回る結果を出し、FXXプログラムの止まることの無い進化を実証しました。

最新のFXXモデル

FXXのその後のモデルに2014年FXX Kを発表。最新モデルに2017年、FXX KのEvoバージョンであるFXX K Evoを発表しました。FXXプログラムから継続してきた開発プログラムから出されたデータをもとに、フェラーリの技術を駆使したFXX K Evoは、空力性能を向上させ、車体もより軽く、サスペンションも新しくするなど、速く走ることを極めたスーパーカーとなっています。

究極のスーパーカーとも呼ばれるFXX Kの販売台数は、限定32台となり、日本への割り当ては5台のみ。気になる究極のスーパーカーFXX Kの販売価格は、250万ユーロ。日本円にして、3億円を超える金額となっています。

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FXXを体験するには

限られたオーナーのみが所有することができるFXXは、中古取引されることがあり、フェラーリの選出オーナー以外の人でもFXXを体験することができます。

FXXの中古市場

フェラーリが選出したオーナーのみが所有することができるFXXは、中古車を購入することができます。プロドライバーでも運転することが困難とされるFXXの中古取引方法は、ほとんどがオークション。過去にオークションで取引された2005年の限定モデルFXXエボルツィオーネの取引価格は2億2,000万円でした。

所有することができる人が限られているFXXなので、値引き交渉は難しく、かなりの高額を覚悟しなければいけませんが、お金に余裕のある人ならば、フェラーリの顧客でなくともFXXを所有することが可能。ほとんどの取引方法がオークションなので、傷や故障などを直接確認することができないことも理解しておきましょう。

公道仕様への改造

サーキット専用に開発されたFXX。限定38台の販売となったFXXエボルツィオーネには、公道仕様に改造されたものが1台だけ存在しています。2008年に製造され、走行距離は2,092kmと短め。いつでもサーキット仕様に変更可能な公道仕様のFXXエボルツィオーネの販売価格は14億円になっています。

XXプログラムへの参加

2004年、新たな試みとして、フェラーリを愛する顧客とフェラーリの技術者が協力してニューモデルを開発するというXXプログラムを発足。当時、XXプログラムへの参加条件は、当時の最先端の究極の技術を駆使したモデルを購入することでした。フェラーリの開発プログラムとして大きな賭けとなるXXプログラムは成功し、速さを追求したニューモデル限定29台のFXXは、開発に意欲的な顧客に販売されました。

現在もXXプログラムに参加することが可能。まずは、フェラーリのオーナーとなることが条件となります。その、数多くいるフェラーリのオーナーの中から選ばれた代表者が、フェラーリの技術者と協力し、ニューモデルの開発に取り組むことができます。

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他に無い魅力を持つ最高級フェラーリの世界

走りを追求するフェラーリの世界。他には無い魅力を持つ最高級のフェラーリは、本当のセレブだけが許されるスーパーカーになっています。かなりの高額のため、購入が難しいフェラーリもサーキットや正規ディーラーなどで体感することは可能。最高級のフェラーリだけが持つ世界を味わってみましょう。

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