都会生活者のための、安全でかっこいいロードバイクの乗り方

都会生活者のための、安全でかっこいいロードバイクの乗り方

CYCLING 2018.04.10

いまやロードバイクは、都会生活者のマストアイテム。

毎日の通勤をはじめとした日常使いはもちろん、週末のアクティブな趣味としても最適です。

そんなロードバイクに、これからぜひチャレンジしたいという人も多いことでしょう。

ロードバイクビギナーに、正しく、安全で、かっこいい乗りこなし方を伝授します。

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正しくかっこよく乗りこなそう

ロードバイクも自転車ですから、乗ること自体にはなにも難しいことはありません。

しかし、やはり正しく、安全に、そしてかっこよく乗りこなすための知識は身に着けておきたいもの。

ここでは、誰からも「かっこいい」と感心されるような正統派のロードバイク乗りこなしスタイルを紹介していきます。

ネット上にはロードバイクの乗り方を動画で紹介しているサイトも数多くありますから、それらも参考にしながら上達を目指しましょう。

ロードバイクの乗り方の基本

自転車の左側から乗る

ロードバイクは一般的なシティサイクルやママチャリとは違い、想像以上にスピードが出ます。それゆえ都会の混雑した路上では、一歩間違うと大きな事故に巻き込まれる危険性も少なくありません。

自転車といえども、しっかり交通マナーを守って安全に乗ることがもっとも大切です。

自転車は道路交通法上、軽車両に位置づけられますから、道路の左端を走ります。

よって、ロードバイクは道路の左端に寄せ、自転車の左側から乗るのが基本です。

右側から乗るのは自動車との衝突の原因になります。車体の左側に立ってハンドル(ブレーキ)を握り、やや左側に車体を傾けるようにしてフレームをまたぎます。

このときサドルにお尻をつけず、フレームをまたいで両足を地面に着けること。ロードバイクのサドルはペダルの最下点で足が伸びるようにセッティングするのが基本ですから、サドルに腰かけたままでは地面に足が届きません。

フレームをまたいだら右足をペダルに乗せ、右ペダルから前へ漕ぎ出すとともに左足もペダルに乗せ、お尻をサドルに乗せていきます。

ロードバイクのペダルには2種類ある

  • ビンティングペダル
  • フラットペダル


ロードバイクのペダルには「ビンティングペダル」と「フラットペダル」の2種類があります。

ビンディングペダルとは、シューズとペダルがクリートと呼ばれる止め具で固定されるペダルのこと。

踏み込むだけでなく引き上げる足の力もペダルに伝わるため、より効率よくロードバイクを走らせることができます。

しかし、足をねじらないとペダルから外れないため、慣れないと転倒のリスクもあります。

フラットペダルはいわゆる普通の足が固定されないペダルで、どのようなシューズにも対応できるペダルです。

ビンディングペダルよりスピード性能は劣りますが、とっさの時にすぐ地面に足を着くことができるので、都市部を走行するのであればフラットペダルのほうが安全性が高いといえます。

どちらのペダルにもメリットとデメリットがあるので、目的に応じて選びましょう。

前傾姿勢を保つ

ロードバイクは、正しい乗車姿勢で走行しなければそのポテンシャルをすべて引き出すことはできません。

自分の持つ力を楽に、そしてスムーズに自転車に伝えられなければ、高速で走ることはもちろん、長時間の走行もままなりません。

長い距離を無理なく走るためには、基本的な乗車フォームをマスターする必要があります。

基本は前傾姿勢を保つことです。

まず、サドルとハンドルをほぼ同じくらいの高さに調整します。ママチャリのようにどっかりとサドルに腰かけるのではなく、ハンドルにかけた手のひらと、サドルに乗せたお尻に同等に力を配分することが大切です。

ハンドルとサドルで力を分散することで、楽に長く走行できます。

腕はピンと張りすぎないように肘に少し余裕をもたせますが、脇の下はほぼ90度を保ちます。

背中も張りすぎず、リラックスさせてやや弧を描くくらいがちょうどよいでしょう。

首もリラックスさせ、顔が自然に前を向くようにします。街角のウインドウのガラスなどに自分を映し出し、乗車姿勢を確認してみましょう。

スムーズな降り方

ペダルは足の土踏まずではなく、母指球(親指の付け根)で踏むようにします。これで足の力が強くペダルに伝わります。

サドルの高さはペダルの最下点で膝が伸びるくらいにセット。これでペダルの回転運動がスムーズになります。

当然、サドルに座ったまま地面に足は届きません。

転倒の危険性があるので、ロードバイクの降車には少しコツが必要です。

ブレーキをかけ、ギアを落として減速したら、乗車時と逆にお尻をサドルの前に滑らせてフレームをまたぐようにして左足を地面に下ろします。

このスムーズな降り方ができるようになることが、ロードバイクビギナー卒業の最初のステップといえます。

乗り方、降り方は練習が必要

ロードバイクの走行性は驚くほど爽快です。正しい走行姿勢で走れば、風と一緒にどこまでも走っていけるような気分になります。

しかし、そうなるにはやはり少しの練習が必要です。特に乗り方、降り方は一般的な自転車とは異なるので、慣れるまでに少し時間がかかるかもしれません。

走行時、停車時はスピードが遅くなるので、ふらついて転倒や落車の危険性が高まります。

転倒・落車の予防のためには、必ずお尻をサドルからはずして、フレームをまたぐようにして地面に足を着ける癖をつけることが大切です。

まずは交通量の少ない場所で、乗り方と降り方がスムーズにできるまで練習しましょう。

よくない乗り方

地面に足が着かない恐怖から、サドルを下げてしまう人がいます。

しかし前述したように、ロードバイクのサドルはペダルの最下点で足が伸びるくらいの高さにセットするのが基本です。

これを下げてしまうと前傾姿勢が崩れ、ママチャリのようにサドルにどっかりと腰を下ろすような乗車姿勢になってしまいます。これではロードバイクの良さを引き出すことはできません。

また、お尻が痛くなるからといってむやみにサドルを変えてしまう人もいます。

柔らかいクッション性の高いサドルを変えたからといってお尻の痛みから解放されるわけではなく、やはり力の配分で痛みは軽減されます。

したがって、むやみにサドルは変えないことです。楽に、そしてかっこよく走行するためには、お尻や腕、背中のバランスを意識しながら、力を分散して乗ること、そして慣れることが大切です。

まずは30キロ走破が目標

ロードバイクを手に入れたら、何はともあれ走ってみましょう。

天気のよい日に家の近所の平坦な道を選び、とりあえず気ままに走ってみます。

気がついたら10キロほども走っていたなどとなることでしょう。それくらいロードバイクは快適です。

そして少しずつ練習を重ね、まずは一日に30キロを走破できるくらいになることが最初の目標です。

家から片道15キロ。これくらい走行できるようになるとかなり自信がつきますし、もうロードバイクビギナーは卒業です。

速度を上げるのは慣れてから

何度も言いますが、ロードバイクは想像以上にスピードが出ます。

ブレーキやディレーラの使い方に慣れ、ライディングフォームもまとまってくれば、時速20〜25キロくらいは簡単に出すことができます。

一般的なママチャリは時速15キロくらいなので、これは相当なスピードといえるでしょう。

ただし、初心者が一気に高速走行することは危険性が伴います。ましてや交通量の激しい都市部の道路では、慎重に慎重を重ねた走行が求められます。

決して焦らず、速度を上げるのはロードバイクの扱いにしっかり慣れてからと心得ましょう。

乗るときの服装と必需品

汗に強いサイクルジャージ

ロードバイクに乗り出すと、ファッションも気になるようになります。サイクリングはかなり汗をかくので、汗に強く、速乾性の高い素材で作られているサイクルジャージが最適です。

ロードバイクを通勤に使うときも、できればスーツでの走行は避けましょう。

出社してから着替えることをおすすめします。

サイクルジャージは空気抵抗を減らすために体にフィットするように作られていますが、必ずしもサイクリング用ということにこだわらず、季節に応じていろいろなファッションを楽しんだほうがいいでしょう。

もちろん夏は半そででも構いませんが、転倒のリスクを考えれば長袖のほうがセーフティです。

できればグローブも忘れずに装着しましょう。

ヘルメットは必須

ロードバイクに乗る時の必需品といえばヘルメットです。

都会の混雑路を走るロードバイクは、常に落車、事故の危険性と隣り合わせです。

自転車でヘルメット着用の義務はありませんが、乗車時には絶対に被るようにしてください。

ヘルメットの選び方の基準としては、まずは安全基準をクリアしていること。

SGマークを取得しているもの、JCF(日本自転車競技連盟)が公認・推奨しているものなどを選びましょう。

実際に被り、ストラップを締めてぐらぐらしないものを選びます。頭のサイズに合わせられるアジャスターが付いているものが便利でしょう。

走行時はサングラスもよくかけるので、その着脱がしやすいかどうかもポイントとなります。

国内メーカーのOGKカブト製品で、日本人の身体にフィットするように作られたヘルメットです。使いやすく、高いクオリティで仕上げられています。

なお、JCF(日本自転車競技連盟)の公認もあり、信頼できるヘルメットです。

ボトルゲージとドリンクボトル

サイクリング中は大量の汗をかくため、のどもよく乾きます。

走行中の水分補給は必須ですから、フレームにボトルゲージを取り付け、ドリンクボトルを常備することをおすすめします。

軽量のボトルゲージは多種そろっています。

自転車用の専用ボトルを装着できるものもあれば、市販の500mlのペットボトルを装着できるものあります。

後者なら、自動販売機で飲み物を買ってそのまま自分のロードバイクに装着して走ることができます。

走行しながらスムーズに水分補給ができるようになれば、もう立派なロードレーサーの仲間入りです。

トラブル対処にパンク修理キット

ロードバイクは走行スピードを上げるために、一般的なシティサイクルよりも細いタイヤが装着されています。

しかし、これは路面の小さな石や段差などで傷つきやすく、弱い一面を持っています。

パンクすることが多いということも覚悟しておきましょう。

パンクのトラブルに対処にパンク修理キットを常備しておくことをおすすめします。

専用ケースにタイヤレバー、チューブパッチ、ミニ空気入れなどがセットになっており、これをサドルの下に常に装着しておけば安心です。

事前にパンク修理の練習も忘れずにしておきましょう。

走行情報がわかるサイクルコンピューター

ロードバイクを購入したら、走行情報がわかるサイクルコンピューターを装着することをおすすめします。

サイクルコンピューターは速度や平均時速、走行距離、消費カロリーなどを瞬時に計算し、表示してくれる多機能コンピューターです。2,000〜3,000円くらいの価格のものでも十分に機能が充実しています。

ロードバイクに乗れば毎日の通勤がそのままスポーツになるし、サイクルコンピューターでしっかり消費カロリーをチェックすればダイエットの励みにもなること間違いありません。

ロードバイクで痩せるためには、サイクルコンピューターは必需品です。

交通マナーを守ろう

警視庁の自転車安全利用五則を知る

最初にも述べましたが、自転車は道路交通法上、軽車両に位置づけられます。

自転車の安全走行について、警視庁の自転車安全利用五則を知ることは大切です。ここでその内容を紹介するので、自転車走行時は常に忘れずに心に止めておきましょう。

1.自転車は車道を走行することが原則で、歩道を走行することは例外とされています。歩道と車道の区別のあるところでは、車道を通行するようにしましょう。

2.自転車は、自動車と同じように車道の左側を通行することが基本です。

3.歩道は歩行者が優先です。自転車が歩道を通行する場合は、車道寄りの部分を徐行しなければなりません。歩行者の安全な通行を妨げるような場合は、自転車は一時停止をすることが求められます。

4.自転車の安全ルールを守りましょう。飲酒運転、二人乗り、並走は禁止されています。夜間は必ずライトを点灯すること、交差点では信号を守り、一時停止することなどが求められます。

5.子どもはヘルメットを着用することが求められます。自転車を運転する児童の保護者は、児童にヘルメットを着用させなければなりません。

上記五則には、罰則規定のあるものもあります。しっかりと守り、事故を未然に防ぎましょう。

自転車安全利用五則
【参照: http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/】

交差点での動き方

ロードバイクはスピードが出るので、オートバイや自動車と同じように道路を走ることができると錯覚しがちです。

しかしやはり自転車ですから、車と走り方違う点があります。

特に気をつけたいのは交差点での動き方です。

信号機のある交差点を右折する場合、青信号で交差点の向こう側までまっすぐに進み、そこで止まって右に向きを変え、前方の信号が青になってから進むようにしなければなりません。

この二段階右折をきちんと守ることで、交差点内での自転車事故は大きく減少します。

手信号の活用

ロードバイクで安全に走るために、もう一つアドバイスするとしたら、それは手信号を活用するということです。

自転車には方向指示器がないため、自動車のドライバーから見ると自転車が右に行くのか左に行くのかがわかりません。

その不安な状態を回避するために、手信号を出して自分の進路を後続車に教えることは最低限のマナーといえるでしょう。

左折時は左手を水平に肩の高さに、右折時は右手を水平に肩の高さに上げます。

右手を斜め下に出して前に誘導するサインは「お先にどうぞ」、背中に手を回して手のひらを広げると「止まります」のサインとなります。

これらを積極的に活用し、スムーズで安全な走行を目指しましょう。

車と譲り合い気持ちよく乗る

ロードバイクは爽快な乗り物です。そしてなによりかっこいい乗り物です。

でも、落車・転倒したり、自動車と衝突したりするなどの事故を起こしてしまっては元も子もありません。

いつまでも楽しく乗り続けるために、自分の乗車テクニックを向上させることはもちろん、周囲の車と譲り合い気持ちよく乗る謙虚な姿勢が大切です。

マナーを守って、楽しく、かっこいい都会派サイクリストを目指しましょう。

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