アルファロメオ・ジュリエッタの歴史と魅力。高級感と遊び心のある車

アルファロメオ・ジュリエッタの歴史と魅力。高級感と遊び心のある車

CAR / MOTORCYCLE 2018.06.21

アルファロメオ・ジュリエッタの名を受け継ぐ車は、2009年に販売を再開され、現行のジュリエッタになるまでに三世代にわたり開発されてきました。その歴史と特徴を詳しく知ることで、真の魅力に惚れなおすことでしょう。

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ジュリエッタとはどんな車なのか

アルファロメオ・ジュリエッタは、第二次世界大戦以前から自動車レース界の高性能車メーカーとして名声を得た車です。戦後、受注生産で作っていましたが、量産車メーカーに転換し、さらに生産規模を拡大すべく開発し、小型で一般家庭でも無理をすれば手が届くスポーティーカーとして生まれたのが、ジュリエッタなのです。
 

ジュリエッタの魅力

優雅で美しいフォルムが特徴のジュリエッタ。シンプルな制御システム搭載で、乗り心地も抜群、みるものを魅了します。

洗練された印象のエンブレム

今では有名になった、ミラノ市章の赤十字と、かつてミラノを支配したヴィスコンティ家の家紋に由来する人を飲み込む大蛇を組み合わせたエンブレムは、創業当初「ALFA MILANO」の文字が刻まれていました。
1918年にニコラ・ロメオ技師有限会社と吸収合併し、会社名がニコラ・ロメオ技師株式会社となったため、1920年エンブレムに、旧ブランドのALFAと新会社のロゴROMEOを結んだ新ブランド名ALFA-ROMEOが誕生し、現在のエンブレムとなったのです。

シンプルな制御システム

アルファロメオD.N.Aシステムは、2009年5月にMiTo(ミト)に搭載されたサスペンションやブレーキ、エンジンといった駆動系を統合制御するシステムです。
スポーツドライビングに最適化されたダイナミック(D)、市街地走行用のノーマル(N)、滑りやすい状況下でのコントロール性能を向上させるオールウェザー(A)の3タイプがあります。ドライバーが任意に選択するだけのシンプルな制御システムで、故障が少ない車になっています。

誰が乗っても楽しめる優れた走り

意外と車体が大きな車ですが、動きは俊敏で、ハンドルを切ると、すぐに車の向きを変え、ハンドリング性能がよく、運転操作の優れた車です。
初めての外車がジュリエッタという人の乗り心地は、国産車の同じレベルの車に比べると固い感じなため、国産車のイメージで乗ると乗り心地が悪いと思うかもしれません。しかし、スポーツカーに乗っていた人や、外車に乗り慣れている人には、受け入れられやすいでしょう。

美しいスタイリング

ジュリエッタのような優雅な車はほかにはありません。丸みがあり、かわいらしさがあるにも関わらず、どことなくスポーティーで、ヘッドライトやテールランプのデザインは魅力的。
ジュリエッタのスタイリングは、国産車や外国車など他社の普通車と比べ個性的で、目を奪われる美しさがあるのです。

ナチュラルモードで燃費を抑えられる

アルファロメオD.N.Aシステムで選択したモードは、メーター内のマルチファンクションメーターで確認することが可能なのです。
それぞれのモードにより、電動パワーステアリングのアシスト量が変わるほか、エンジンの出力特性やアクセルレスポンスが変化し、VDC(横滑り防止装置)の動作も変化するのです。さらに状況により、適した設定をすることで、燃費を抑えることができるのです。
 

ジュリエッタの欠点

どんなに魅力的な車でも、残念ながら欠点があります。しかし、その欠点をしっかり頭に入れておけば、うまく対応できるでしょう。

90年代のモデルは故障トラブルが多い

最近のアルファロメオ車も故障が多いのかというと、じつはあまり故障例が少なく、他社のフォルクスワーゲン車などのほうが故障が多いのです。しかし、ではなぜ今でも故障が多いといわれているのでしょうか。
それは、ジュリエッタの先代にあたる147や156などの車は確かに故障が多かったのです。セレスピードという電子制御の変速機構がとてもデリケートで、故障といえば変速機構というくらい主要な故障箇所になっていたようです。
しかし、2000年代以降は、改良され、ジュリエッタはセレスピードを使っておらず、近年のアルファロメオ車は、無料で3年と10万km保証に加えて、24時間365日のレッカーサービスがつくこともあり、それだけジュリエッタは、メーカーからみても故障しない自信がある車といえるのです。

消耗品の寿命が短い

他車の車であれば、もっと長く使えるタイミングベルト。エンジンと発動機をつなぐベルトですが、この劣化が早く、約5万kmで交換が必要になってきます。
そのほかにも、消耗部品は交換するまでの期間が短く、5年目以降の車検では、タイミングベルトを含め、消耗品を交換することを前提に、車検費用を見積もる必要があるのです。

修理代は国産車に比べると割高

国産車やドイツ車に比べてジュリエッタは、故障や交換修理にかかる部品料金が高く設定されていることもあり、どうしても修理代が割高になるのです。
また、消耗品の寿命が短いため、一回の故障や交換修理が、国産車に比べ短い期間でおこなわれるため、いつも修理工場に依頼をしているような感覚になり、総額が高額になると敬遠されるのです。

踏み始めはトルクがでない

ジュリエッタは1,400ccですが、パワー感は十分です。車体のわりに物、排気量が小さいような気がしますが、意外な加速力で中高速の加速力は十分。
しかし、低回転時には少々もたつく感じがあり、最大トルクが立ちあがるのが2,200rpmを超えてからなため、信号待ちからの発進などでは、でだしはゆっくりした感じになるのです。せっかちな人はでだしでストレスを感じるかもしれません。

ステアリングの位置が高い

ステアリングは、角度と高さの調整が可能です。基本的には、ほぼ適正な位置に設定できるのですが、平均的な日本人の体形では、シート座面の位置を一番低くし、それに合わせてステアリングの高さを一番下までさげても、ステアリング位置が高いと感じるようです。
適正な角度と高さがすぐに調整できればいいのですが、なかなかできないと運転にも支障をきたすかもしれません。慣れるまでは、無理な運転は控えましょう。
 

新型ジュリエッタのスペックと価格

ジュリエッタは、これまでの2グレード体制であった、スポルティーバとクアドリフォリオヴェルデから、3グレード体制の「スーパー」「スーパー・パックスポーツ」「ヴェローチェ」に変更され、同時にエクステリアとインテリアの意匠変更がおこなわれ、スポーティな走行性能をさらに上質感を加えたのです。

ジュリエッタスーパー

スーパーは、ジュリエッタシリーズのベースグレードです。376万円代という価格ながら、レザーシート やステアリングのパドルスイッチ、走行モード調整機能アルファロメオD.N.A.を搭載。走行モード調整機能アルファロメオD.N.A.とは、以下のものになります。

  • Dynamic:ジュリエッタのパフォーマンスとレスポンスを最優先するモードです。ステアリングのレスポンスが高まり、シフトチェンジに かかる時間も短縮し、電子制御システムの介入も控える。
  • Natural:市街地走行や高速道路走行などに最適なモード。快適性と燃料消費量の低減を優先する設定です。
  • All weather:雪や雨などの悪天候や、泥道や凍結などによるグリップが低くなる路面に最適なモードです。グリップを安定させるため、変速制御ロシジックはスムーズさを優先し、滑りやすい路面でも安定した駆動性能を得るため、加速時の駆動トルクを最適に制御するのです。安全性を向上させ、コストパフォーマンスに優れたモデルです。

 
エクステリアの変更点は、フロントグリルのV字モチーフがよりシャープなデザイン変更され、新しくなったハニカムグリッドグリルも、よりスポーティーでアグレッシブな印象を与え、車体前後のブランドロゴも新デザインなったのです。
インテリアでは、ステアリングホイールのデザインやブランドロゴを変更。メーターデザインや一部計器類のイルミネーション、マルチファンクションインジケーターを白文字に変更。クルーズコントロールやナビゲーションシステムなどの付属機能は標準装備です。
イタリア車らしい独特なスタイルがより洗練された印象です。エンジンは、最高出力170ps、排気量は1,400cc直列4気筒マルチエア 16バルブ インタークーラー付きターボエンジンです。トランスミッションには、6速の乾式デュアルクラッチオートマチック「Alfa TCT」です。

ジュリエッタスーパーパックスポーツ

スーパー・パックスポーツは、スーパーをベースにカスタムパーツなどを追加し、よりスポーティな仕立てとなりました。対向車や歩行者などへの視認性を向上させるLEDデイタイムランニングライトを採用し、10スポークアロイホイールや、18インチ ランフラットタイヤ、テールランプにも安全性と視認性の高いLEDを採用。価格は387万円代から。
スポーツ仕様といいながらも、ジュリエッタスーパーとはカスタム程度の仕様の違いで、エンジンは、ジュリエッタスーパー同じ、最高出力170ps、排気量は1,400cc直列4気筒マルチエア16バルブインタークーラー付きターボエンジンです。トランスミッションも、6速の乾式デュアルクラッチオートマチック「Alfa TCT」です。

最上グレードのジュリエッタヴェローチェ

最上級のハイパフォーマンスグレードのヴェローチェは、価格は424万円代。最新のマクファーソンストラット式フロントサスペンションとマルチリンクリアサスペンションによって、急なコーナーでも理想的な高いグリップ力と優れた乗り心地を両立させ、デュアルピニオン式電動パワーステアリングにより、爽快なドライビングエクスペリエンスを実現。
ジュリエッタスーパーと同様に、ドライビングスタイルと走行状況に応じて車両のダイナミックパフォーマンスを3つのモードから選択できる走行モード調整機能「アルファロメオD.N.A.」を搭載。
衝突時の衝撃吸収力を向上し、乗員キャビンの変形を抑止。Electronic Q2電子制御式ディファレンシャルロックは、急なコーナーでの加速時に内輪が空転したとき、内輪だけに自動的にブレーキをかけて空転を止めることで外輪へ充分な駆動トルクを伝達する機能を搭載。
ダイナミック ステアリング トルク機能は、電動パワーステアリングとESC(バッテリとモータの間に取り付け、モータにかかる電圧を制御することで、回転速度を変化させるコントローラ)の連携により、グリップを失ったときでも、ステアリングホイールにわずかな反力を与えてステアリングの修正操作を補助してくれることで、安全性向上に貢献しています。
坂道発進を補助するヒルホールドシステムや、ステアリング操作に連動して、照射範囲を自動的に調整するアダプティブ機能付きバイキセノンヘッドライトも装備したのです。

排気量は1,750cc

高性能エンジンを搭載した五感を駆動させるハイパフォーマンスマシンで、排気量は1,750cc。直列4気筒マルチエア16バルブインタークーラー付ターボ搭載です。
エクステリアは、専用エンブレムやダークグレー仕上げドアミラー、レッド仕上げブレーキキャリパー、ブレンボ製4ポッドフロントブレーキキャリパー、専用アロイホイール+225/40R18タイヤを装着し、ほかの二車種と格差をつけたのです。

最高出力240ps

最上級ハイパフォーマンスグレードのヴェローチェは、最高出力は240psとなります。トランスミッションも、6速の乾式デュアルクラッチオートマチック「Alfa TCT」になっています。
これにより無駄のない素早いシフトチェンジと、シームレスな加速を実現させたのです。

ジュリエッタの中古価格相場

中古でも大事に扱われた車は、機能も性能も質に問題がないものがたくさんあります。ジュリエッタを好むドライバーの心使いが、次のドライバーへと受け継がれ、歴史は刻まれるのです。

スポーツセダンのクアドリフォリオヴォルデ

アルファ ロメオの人気モデルであるジュリエッタが、新たにFFのCセグメントハッチバックとして復活しました。フロントバンパーと一体化した盾形グリルのフロントマスクやクーペを連想させるスタイリングなど、シャープで存在感あるスタイリングを実現。
インテリアも、イタリアブランドならではの上質な素材が使用されています。ワンオーナーで、走行距離約2.1万kmと短く、程度のいい車が中古車で探すことができ、車検残り期間あり、ディーラー保証有りの車です。
車体価格は、約280万円代から。

限定車のスプリントスペチアーレ

アルファロメオ ジュリエッタの限定車「ジュリエッタ スプリント スペチアーレは、2013年に300台限定で販売されました。
イタリアの伝説的なコンパクトスポーツモデルの名称を受け継ぐジュリエッタは、デビュー以来、パフォーマンスや魅惑的なデザイン、妥協なく高められた快適性や安全性が評価され、多くの人から支持を得てきました。
車体価格は、約170万円代から。

小型のコンペティツォーネ

スタイリングは、スーパースポーツカーの「8Cコンペティツィオーネ」にイメージした車であり、弟分のミトと足並みをそろえています。
ただし、ミトが丸く風船的形にエネルギーをギュッと凝縮したような造形だったのに対し、こちらでは随所にシャープで切れ味のいい線や面がちりばめられおり、みるものに、ときにエレガント、ときにクールな後味を残します。
ダッシュボードのデザインも、ミトとは似て非なるも、「ミニ8C」であろうとしたミトの造形に対し、こちらはボディーと同系色にペイントされたパネルが全幅方向に広がる、水平基調のすっきりとしたデザインです。
パネルを大胆に配したこのダッシュボードデザインは、1950年代から60年代に造られたオリジナル・ジュリエッタに似せており、丸いスイッチを両端に配置したオーディオのデザインなどは、古きよきカーステレオをイメージしているもので、伝統を優先させたアルファの姿勢に心意気を感じさせます。
車体価格は、約150万円代から。

クーペボディのスプリント

アルファロメオ総代理店となった伊藤忠オートは、輸入第一号車として2600スプリントを選びました。この一号車は当時の伊藤忠商事副社長・伊藤英吉に納車されたという歴史がある車です。
そのあとスプリントを中心に、販売をおこなっていたこともあります。
車体価格は、約82万円代から。

ターボを搭載したスポルティーバ

ジュリエッタシリーズに追加されたグレードのスポルティーバは、1,742ccのクアドリフォリオ ヴェルデと1,368ccのコンペティツィオーネとの、中間に位置するグレードです。

18インチのホイール&タイヤとレザーシートは、クアドリフォリオ ヴェルデ譲りで、エンジンはコンペティツィオーネやスプリントと同じ170psの1.4リッターターボ。ジュリエッタにATで乗りたい人にとっては、このスポルティーバが最上級グレードとなります。
車体価格は、約250万円代から。
 

華麗なデザインと走りを体感しよう

初代ジュリエッタが発表されてから、60年以上が経つ現在でも古さを感じさせない、魅力的で存在感のあるジュリエッタ。
初代モデルから現在へと受け継がれる華麗なる美しいスタイリングや多くの技術、そのひとつひとつが洗練されたものです。そんなジュリエッタに乗れば、ドライブライフをよりよい時間と空間に演出してくれるでしょう。

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