個人向け国債のリスクとは?小額からでも投資できる国債の魅力に迫る

個人向け国債のリスクとは?小額からでも投資できる国債の魅力に迫る

BUSINESS 2018.07.23

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投資で国債が注目を集めている

日本銀行がマイナス金利政策を発表して以来、国債が注目を集めています。仮想通貨や外国預金、NISAなどさまざまな資産運用の方法が出回っているのは、いったい何故なのでしょうか。
その成り行きやメリット・デメリットを知り、今後の投資について検討してみましょう。

個人で投資できる個人向け国債

個人向け国債とは、国(日本)が発行する債券を個人で購入しやすいような形にしたものです。1万円から購入でき、証券会社だけでなく銀行や郵便局で購入も可能。現代では、ネット上でも買い付けができるようになりました。

国の借金を促す国債

そもそも国債とは、国の借金である「国債」を保有することをすすめるために作られました。国を運営する資金を、投資家から借りているイメージです。逆にお金を貸している側の投資家へは、国から利息をもらうことができます。

3種類の種類

個人向け国債には、下記のような3つの種類があります。

  • 変動10年
  • 固定5年
  • 固定3年

どの種類を購入しても、満期になる期間まで解約しないことが前提です。途中解約も可能ですが、解約金が差し引かれてしまうため、預けっぱなしにしても問題のない資金のみで運営します。

一般的な購入方法

国債を購入するには、証券会社やネット証券、銀行、郵便局で手続きが必要であり、一口1万円から始めることができます。購入の際は、購入金額、本人確認書類、印鑑があれば手続きが可能で、手数料もかかりません。

種類によって異なる金利

購入する3種類の型によって、もらえる金利が異なります。変動10年は、唯一半年ごとに金利が変わります。満期までの期間は長いですが、将来金利が多くもらえる可能性があるためじっくりと腰をすえて運用したい方向けの商品といえるでしょう。
固定5年、固定3年は金利に変動がないので購入時に満期になったらいくらになるのかが明確です。お世辞にも金利が高いとはいえませんが、資産運用をギャンブルにしたくないという方におすすめです。

安心できる個人向け国債のメリット

同じ資産運用でも国債には安心できる理由がいくつかあります。国債を購入するメリットを具体的に紹介します。

最低金利を保証

国債の最も特徴的なポイントは元本割れをしないという点です。国債は国(日本)が元本と利息の保障をしているため、他の金融商品と比べても安全で変動の少ない商品であるといえ、最も低金利の固定3年でも年0.05%の金利が保証されています。

保有してから1年後に中途解約が可能

国債は、購入してから1年間は途中解約ができません。逆にいうと1年経てば途中解約が可能です。どの債権も基本的に満期が来るまで保有することを前提としているため、途中で手放したくなった場合は「売却」せざるを得ません。売却すると金利上、購入したときより安価になる傾向が強いため売却損が発生します。
しかし、個人向け国債に関しては「投資した額−中途換金調整額+経過利息(経過利子)」という形で返金されます。簡単にいうと「解約の際に手数料はかかるものの、比較的低リスクで済む」ということです。

金融機関でキャンペーンを実施

途中解約できることを逆手に取り、「1年ものの個人向け国債」と割り切って解約を前提に購入する投資家が多いのも事実。それは、購入先によって購入額に応じたキャッシュバックを実施しているからです。
たとえば、固定3年を100万円分購入した場合、1,000円キャッシュバックされるとします。1年後に解約すると手数料が700円ほど引かれますが、99万9300円は戻ってくるので、キャッシュバックされた金額と合わせると100万300円。1年で300円増る計算になります。
購入元にもよりますが、キャッシュバックが多ければ投資家が得をするため「解約金を払ってでもキャッシュバックをもらう方が得だ」というカラクリです。そのため、どこでどのくらい購入するのかを事前に比較検討する価値があります。

気を付けたい個人向け国債のリスク

リスクが少ないといっても、投資の上では全くのノーリスクというものはありません。個人向け国債を始めるにあたり、注意すべき点もご紹介します。

元金が戻って来ない可能性がある

元本割れはしない国債ですが、1つだけ元本割れする可能性があります。それは、国が破綻した場合です。アルゼンチンや夕張市などが財政破綻したのは記憶に新しいでしょう。日本全体があのような状態になった場合は、元本割れを起こします。
しかし、国が破綻しないように国債を買っているのです。一般企業の社債や外国為替と比べれば安定しているのは目に見えて明らかでしょう。

1年間は売却ができない

万が一まとまった現金が必要になったときに、国債は購入から1年間は解約することができません。そのため待機資金での運用には不向きといえるでしょう。
将来のためにしばらく使う予定のない資金や、定期預金に預けているだけの資金で国債を運用するのがおすすめです。中には「持っていると使ってしまうので、使えないお金としてしばらく閉じ込めておきたい」という方もいらっしゃるようです。

金利は高くない

最低金利は保障されているものの、決して高い金利ではありません。普通預金に預けっぱなしにしているよりは多少特になる、という程度でしょう。
金利の安定している国債は、株や外国為替のように動向を見計らって売買するタイミングを見極めるといったことをする必要がないので、初めての投資をする方やこまめな管理が苦手だという方にもおすすめです。

しっかりと見極めて自分に合う投資を選択

国債は「一攫千金」よりも、「増えた資産を守ること」「まずは低リスクで資産運用を始めてみたい人」が得意な運用方法のひとつです。
資産の全てを1つの運用方法にまとめる必要もないので、余裕のある資産を保有しているならまずは国債から始めてみるのもよいのではないでしょうか。しっかりと見極めて自分に合う投資を選択していきましょう。

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